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2019年07月23日23:59

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ゲームオーバー

人を信じられなくなったのはあの時からだろうか。

高校三年の時だ。学校に行こうと駅で電車を待っていると人身事故が起こった。「ただ今救出作業をしております…」のアナウンスが繰り返し流れる。かれこれ1時間程かかっただろうか、やっと運転再開したので学校に向かう。

教室に入ると、その時間は教育実習の女性が授業中だった。「どうして遅れたの?」と聞かれ、人身事故で電車が止まっていたことを話すと、「うそをつけ!」と言われた。どうやらほかの生徒は振替輸送やらなんやらでうまく登校しており、これだけ遅刻していったのは自分くらいだったようだ。そのため、途中でサボって道草食っていたと疑われたらしい。のんびりしていたのは否定しないが、決してうそはついていない。しかし咄嗟のことでうまく反論することもできず、しぶしぶ席について授業を受けたことを覚えている。

これから教師になろうとする者が生徒を決めつけで嘘つき呼ばわりをしたことを、今でも強く印象に残っている。私はすでに名前すら忘れた彼女を、決して許さない。

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その後しばらくして、「人身事故で『救出作業』というときはすでに死んでいる」ということを聞いた。調べてみたが実際のところはよくわからん。だが、人を信じられなくなったのはその時からかもしれない。

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しかし、なんだかんだいってまだ人を信じる方のような気がする。残機が残っているだけなのかもしれないが。
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