「放送中に主人は怒りのあまり
脳みそを射精して逝ってしまった
きのうまで何も知らない私も今日は
ふりむいてみただけのミボージンであった」
(ひさうちみちお「イホージン」)
kindle unlimitedで無料なので、引き続きひさうちみちおを読む。
徹底したニヒリズムは初期の作品から通底している。マスコミの暴力性に対する批判などは現在でも全く変わっていない。
このニヒリズムに触れてふと悲しくなる瞬間があるのは、それが現実だとどこかでわかっているからだろう。救いなんて、本来は概念すら存在しないのだ。
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