『野生のルーマニア(România neîmblânzitã / Untamed Romania)』 ルーマニア&英国2018年、トマス・バルトン=ハンフレイス監督。国立映画アーカイブにて。
欧州七ヵ国に跨がるカルパチア山脈が国の中央で時計方向にカーヴしているルーマニア、雄大なる自然が広がっていました。知人がカルパチア山脈の麓でキャンプした時、ここの水は欧州で一番綺麗だし欧州で一番美味しいと言っていたのを思い出しましたし、このフィルムを観てそれを納得出来ました。ドナウ川デルタやトランシルヴァニア地方の奥地も魅力満載ですね。「大ルーマニア」成立100年を記念して製作されたドキュメンタリーとの事ですが、時々耳にするこの「大ルーマニア」という言葉、一般のルーマニア国民にも領土的回顧に刺激を与えているような気がします。人間は自然に生かされ続けている、人間よ驕るなかれ、自然を敬い畏れ、環境に配慮し続けよ、という啓蒙映画でもありました。
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