mixiユーザー(id:806141)

2019年01月13日21:32

69 view

走って行け

「弱い者達が夕暮れ さらに弱い者をたたく
 その音が響きわたれば ブルースは加速していく

 見えない自由がほしくて 見えない銃をうちまくる
 本当の声をきかせておくれよ」
          (THE BLUE HEARTS「TRAIN-TRAIN」)
---

トイストーリー祭、ということで1〜3まで一気観した(2と3は初見)。
色々な感じ方があると思うが、自分は差別構造がとても気になってもやもやしてしまった。

映画内で人間(子供)=白人、おもちゃ=黒人としてみれば、黒人奴隷制度まんまの構造になっている。しかも、最初から最後まで徹底的にこの構造は動かない。黒人はあくまで白人に奉仕することが幸せ、ということになっている。

「いいご主人様」か「悪いご主人様」か、という問題に終始しているが、「それでも夜は明ける」で描かれたように「いいご主人様」にある無意識の差別主義にこそ絶望するのだ。しかし黒人たちはこの上下構造は所与のものとして疑うこともせず、3ではお互いを傷つけあっている始末だ。戦うべきはそこじゃないだろ。

黒人は人間でおもちゃとは違う、という見方もあろうが、奴隷制度当時の南部では黒人は人間ではないと考えられていたはずで、「おもちゃだからこの構造は仕方ない」という考え方自体が差別を許容する時の思考回路そのものだ。

アメリカのエリート集団が無意識にこのようなものを作っているのだと考えたら、ちょっと嫌な気分になった。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する