mixiユーザー(id:806141)

2019年01月01日21:47

83 view

主導権

「ペテン師は自分を売ってはいけない。ペテン師はペテンを売って細々と生きること。」
                      (堀井憲一郎「若者殺しの時代」)
---

2006年の本だが、今でも全く古くなっていない。1980〜2000年までくらいの日本の変化についてなので、むしろ今より近い分より生々しい記憶に基づいて書かれていてよいのだろう。1983年をターニングポイントとして色々なものが変わっていった(しまった)という内容で、まさにその年に生まれた自分によく響いた。

---

主論ではないが、冒頭の言葉が印象的だった。芸能人等によく使われる「売れてる」という表現は、まさに「自分」を「売って」しまっている行為である。
売ってしまうということは、主導権を他者に渡してしまうということだ。「才能」とか「芸」とか「容姿」とか、要素で切り売りすることは難しく、結局自分自身(その人生すべてさえ)を売り渡す行為であると言える。

自分の主導権は自分自身で持っていたい。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する