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2018年05月12日19:17

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アメリカからの押しつけ

 「押しつけだ」と日本国憲法を嫌う人が、沖縄への基地の押しつけは歓迎するわけが私にはわかりません。どちらも「アメリカからの押しつけ」じゃないです?

【ただいま読書中】『盗まれた街』ジャック・フィニィ 著、 福島正実 訳、 早川書房(ハヤカワ文庫SF333)、1979年(96年9刷)、505円(税別)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4150116369/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4150116369&linkCode=as2&tag=m0kada-22&linkId=942da17ed3b0c1297580d1c956e986b0
 『ソラリス』を読んだら、同じ昭和30年代のSFの古典も読みたくなりました。
 アメリカ西海岸の小さな街で開業医をしているマイルズの所に「家族が家族でなくなった。あれは別人だ」という奇妙な訴えをする患者が続々とやって来るようになりました。しかしマイルズが出かけて確認をしても、知人の場合にはどう見ても“別人"ではありません。精神科医の所に患者を送ると、別の医者もそういった患者をたくさん診るようになっていることがわかります。はじめは「そう思う人の異常」かと考えていたマイルズですが、やがて街に何か異常なことが起きていることがわかってきます。本当にその人が別の人間(のように見えるもの)にすり替えられているようなのです。どうやら宇宙からの侵略者の仕業のようです。しかし、この問題を自力で解決することは困難、といって、「変なことが起きているらしい」では、警察も軍も行政も動いてくれません。マイルズが信頼できる味方は3人だけ。
 はじめはホラーのように始まった作品は、恋愛小説の要素を絡めつつ、冒険SFのようになっていきます。
 そういえばこの時期に読んだ『人形つかい』(ハインライン)も「侵略もの」として秀逸でしたね。ただ、『盗まれた街』も『人形つかい』も「人間の論理」が相手にも通用する(だから対策も「人間の論理」で組み立てることができる)設定でしたが、『ソラリス』では徹底的に「人間の論理」は通用しないところが、今読み返しても異色で本当に優れた設定でした。「そもそも異星人に英語が通じることがおかしくないか?」と私が思うようになったのは、これらの作品を同時期に読んだからでしょう。思えば、恵まれた時代でした。


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