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2018年05月08日06:58

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仮想の通貨

 連休中にテレビでやっていた街頭インタビューで「仮想通貨がわからない」という声がありましたが、私は「仮想通貨」の前にそもそも「通貨」がよくわかりません。貨幣なんて、「物質」としてはただの紙切れあるいは金属片(国によってはプラスチック片)です。そこに「価値」が付加されているから「価値があるもの」として扱われています。だけど「通貨の価値」って「物質に人為的に付加されるもの」つまり「実在のもの」ではなくて「みんなが“ある"と信じているから存在しているふりをしているもの」、つまり「通貨の価値そのものが仮想のもの」なのではないか、つまり「通貨そのものは最初から“仮想"に立脚しているものなのではないか」なんて疑問を持っているものですから。もし「普遍の価値」「実在の価値」が付与されているのだったら、古代人が使っていた貝殻や日本で戦争中に製造された陶器の硬貨を使ってコンビニで買い物ができますよね?

【ただいま読書中】『進撃の巨人(13)(14)』諫山創 作、講談社、2014年、各400円(税別)

 本を開く前に私は「あれ?」と思います。12巻までの表紙カバーには「人間(兵士たち)と巨人」が描かれていました。ところが13巻と14巻の表紙に描かれているのは人間だけです。巨人はいません。そして、その絵柄が示すとおり、13巻と14巻で「人間と巨人」は戦いません。戦うのは「人間と人間」です。調査兵団は王制に対するクーデターを目論んでしまうのです。「巨人に人類が全滅させられる地獄」ではなくて「人と人とが殺し合う地獄(ただし巨人に対しては人類が勝利できる可能性がある未来)」を選択するために。もちろんそれは容易な道ではありません。人が巨人に食われたり踏みつぶされたりするのではなくて、人が人を破壊します。次々傷つけ、拷問し、殺します。ただ、この戦いを通じて「巨人の謎」が少しずつ解かれていくのです。
 「巨人vs人間」「巨人vs巨人」そして「人間vs人間」の争い。この世界にどんな“救い"があるのだろうか、なんて私は首を振ってしまいます。
 しかし、著者は少しずつ絵が上手くなってきています。ミカサがきれいになってきているのは成長なのかもしれませんが。


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