単に「とにかく何もわからない」のと「ここまでわかっているが、その先がわからない」とでは、そこからの“先"がずいぶん違ってきます。
【ただいま読書中】『進撃の巨人(1)(2)』諫山創 作、講談社、2010年、各419円(税別)
世界は「巨人」に支配されていました。身長は“小さい"ものでも数m、大型だと15m。好きなのは人間の丸呑み、頭を吹っ飛ばしても再生……人類はその版図をどんどん縮小させ「城壁」の内側に籠もってかろうじて命脈を保っている状態です。ところがその壁でさえ、突然現れた身長50mの超巨大巨人が破壊してしまいます。それでも人類は戦います。
その絶望的な闘いには、少年少女も駆り出されています。その中で明らかに「主人公」タイプの少年エレンは、目の前で母親を食われ、父親は行方不明。復讐するためと「外」を見たい一心から、優秀な成績で訓練生の課程を修了します。しかしそこにまた巨人の襲来。すぐに実戦配備されたエレンたちは、圧倒的な巨人たちの力の前に犠牲者続出。そして第1巻最後、なんとエレンまで食われてしまうのです。
高速移動のためのガスの補給ができず、機動力を失っていく兵たち。しかしそこで事態は意外な(異常な)展開に。巨人と人類には、何か不可思議な「関係」があるようなのです。
荒っぽいけれど非常に魅力的な「終末世界」です。さて「救世主」が現れるのかな?
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