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2018年03月04日07:07

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丸ビルやドーム

 昭和の昔は「丸ビル○個分のビール」とかの表現が使われていましたが、最近は「東京ドーム○個分」がよく使われるようです、だけど、元のデータがないと、その計算が合っているのかどうかの確認ができません。というか、この「東京ドーム○個分」という表現から、感覚的な「すごく多いぞ」「すごく広いぞ」以上の「情報」が伝わってきます? もし本当に情報を伝えたいのだったら、元データの数字をそのまま書いて、それでどうしても必要なら「東京ドーム○個分の広さ」とか「東京スカイツリー○本分の長さ」とかをカッコの中に追記すればいいでしょう。
 ……あ、スカイツリーはあまりこの手のたとえに使いませんね。なぜだろう? 「634m」はわかりにくい?

【ただいま読書中】『ある日、爆弾がおちてきて』古橋秀之 著、 緋賀ゆかり イラスト、メディアワークス(電撃文庫)、2005年、550円(税別)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4840231826/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4840231826&linkCode=as2&tag=m0kada-22&linkId=52527c4ce6cc3af4d209ee6c20a497e9
目次:「ある日、爆弾がおちてきて」「おおきくなあれ」「恋する死者の夜」「トトカミじゃ」「出席番号0番」「三時間目のまどか」「むかし、爆弾がおちてきて」
 「ラノベ」で「ボーイ・ミーツ・ガール」の「短編集」です。ただし、「ボーイ」は(まあまあ)まともなのですが「ガール」がとっても変わっています。まるでこの世のものとは思えないくらい。たとえば、爆弾だったり巨大生物だったり死人だったり神様だったり。いやもう、自由自在です。
 「恋する死者の夜」は「がつん」と来ました。ある人から見たら「天国」がそこにいる別の人から見たら同時に「地獄」になってしまう、というのはなかなかの衝撃です。かと思ったら、アニメ映画「君の名は。」を即座に連想させる設定のものすごく楽しい短編も。
 著者はなかなかの手練れで、一作ごとに趣向を変えて読者を楽しませてくれます。「ある日、爆弾がおちてきて」で始まり「むかし、爆弾がおちてきて」で終わっていますが、それぞれの作品の「爆弾」は全然違うものです。それにしても「時間」という「軸」を通した上でこれだけ趣の違うものを揃えるのは大変だったでしょうね。読んで良かったと思える本でした。


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