2/9 鳴門

　引き出しに二万円札あるけどそのような紙幣は存在しないし偽物っぽいから確認したいが敵が多すぎて無理だしひとまず教室に厳しい女教師が来て質問を投げかけてきたしスパゲッティーを手を使わずに大食いして一時間で百皿食ったら探しているひとの居場所を教えますよとクラス全員で囃し立ててとりあえず一皿食い終わったところでカメラが止まったので撮影の責任者を確認したら今のはリハだからと口走ったので笑いそうになったがバレるので真顔を貫き窓から首を出して地上でスパゲッティー用意してたクラスメイトを確認するといなくなっていたので嫌な予感がしてその女教師が隣の教室から分厚く製本された名簿を持ってくる間に全員逃げてそのまま屋上まで眼鏡の優等生を追いかけるがこいつは能力が高いにしろ完全に囮として使われていると気付いたので引き返し途中の開いている窓に用務員や調理師が集まっていてここから逃げろと言われその通りにするがその際に学園の不正を聞かされて金額が聞こえなかったので聞き直していたところ追っ手が近付いて来たのでとりあえず飛び降りるとクッションがないとか聞こえてきたので急いでそのすぐ下の階に滑り込み追っ手を避けるために非常階段を使って一階まで行くと精神壊れた女がへたり込んでいたので拘束具とマスクを外してやり外へ出ると敵目線でロボットの空中戦が行われていて正義側が次々とキャラを入れ替えてくるのでひとりも倒せないところへ学校に補給トラックが到着したのでそれこそ待っていたものだから長距離ビーム砲を構えてぶっ放したらゼータガンダムがハイパーメガランチャーで相殺してきたしさっきの武器めちゃくちゃでかかったねと補給トラックから物資を学校に運び込みながらみんなで話し合う夢を見た。長い夢なのでよく覚えている、場面転換のときにアレッおれ悪の側なんだとびっくりしたことも覚えている。あと、力士が土俵を囲む低い板を黒ずくめの序二段ごと吹き飛ばす様子は豪快だったが外側からその板を破壊するときはノミを使うようで非常に見た目が地味だなとガッカリする夢を見た。これも砂っぽい屋外だったことをよく覚えている。午前十一時半の起き抜けには、街中に突如万里の長城が表れて街を破壊する夢を見た。これも覚えているんだけど、なぜ破壊されてしまったのか、その理由や前後関係を覚えてない。いや起き抜けだから前後の後はないか。

　うっすら晴れてはいるのだが常に太陽が出ている状況でもないため雪解けが遅い。とにかく出かけられない。昨日の今日で出かけられないだろうとは思っていたんだが、いつまで出かけられないのか、その答えがない。出口の見えないトンネルってやつだ。昨日寝る前に捻挫情報を調べまくって、早くて一週間とか書いてあったのでビビっていたんだけど、今日起きたら結構回復していた。ただしこれで再発したらバカみたいなので注意して歩き回った。家の中をな。なんかインターネットニュースで、強制猥褻事件で無罪、女子高生の出した証拠に疑念がある、ログも消されていた、みたいなニュースを見て、それ自体の感想はないんだが、判決を見るとただ「自己の性欲を優先したのではなく好意を持った自然な性衝動だった」と書いてある、この表現がよく分からない。法律の世界の独特な言い回しなのか？　、全身を強く打つみたいにさ。性欲ではなく自然な性衝動を持っています、安心してくださいと言われて安心できる可能性、ゼロに等しいよな。

　なんか著作権が欧米に合わせて七十年にみたいなニュースを見てまた声を荒げてしまった。また、というのは、秋口も別ルートで同じような情報がもたらされたからだ。今回も読売一社のニュースだったが、どうなのか。まあじわじわ出てるところを見るとマジっぽいよな。作者の著作権を死後七十年も保護するってさあ、一体誰の権利を保護してやってんの？　作品が生まれてから七十年なら分かるが、七十年後の遺族まで守る必要が全然ないし、「欧米に合わせて」って何なんだよ、なんで死後の著作権だけ欧米に合わせるという理由で欧米に合わせなければならないのか。欧米でベーシックインカムの実験が行われてるから欧米に合わせて実験を開始とかしないわけだろ、なんだよ「欧米に合わせる」って。ちゃんと説明したら都合悪いから欧米に合わせるって言ってるようにしか見えない。著作権を作者の死後七十年にまで拡大したら日本は知財で国際的に儲けられるのか？？　とにかく、欧米に合わせるという言い方が可能ならメキシコに合わせて著作権は作者の死後百年とかも言えるので、欧米に合わせるという理由はまったく空疎だ。憲法ですべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有するとされているのにその文化の部分を国が抉ってくる、というのも理解できない。これに関してはさあ、憲法で、健康で文化的な〜と謳っている割に、健康と文化のバランスがおかしいと常々思っているんだよね、健康診断を強制してくるのになんで文化診断なるものは強制どころか存在すらしないのかみたいな。この件が本格的にイラついたので調べまくっていたら出てきたんだけど、どうも著作権法第一条も有用らしい。「これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、[……]もつて文化の発展に寄与することを目的とする。」と書いてあるのだが、保護期間延長はこれに、つまり公正な利用や文化の発展への寄与に合致してないのではないか、と言えるわけだし。