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2018年01月28日09:45

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ヒロシマ モナムール

『二十四時間の情事(Hiroshima mon amour)』1959年、日本・フランス合作、アラン・レネ監督、岡田英次、エマニュエル・リヴァ、ら。割り切れない日本人男が反戦映画のロケに訪れていたフランス人女優を執拗に引き留めます、それも被爆地広島を舞台に。広島の街並みが映るところでは、一瞬『新しき土』が思い出されましたし、岡田英次については一瞬、『キューバの恋人』で主演した津川雅彦を、思い出しました。第二次世界大戦で傷付いた過去を持つ男女が広島で文字通り情事を織り成しますが、見慣れた被爆シーン記録の数々や原爆資料館の後は、欧州では忘れられないドイツ軍による辛い思い出にシフトします。同時にエマニュエル・リヴァは故郷ヌヴェールで恋仲だったナチス将校が撃たれて息も絶え絶えにトラックで運ばれて行った記憶と自分に課された迫害を語りますね。人類史上初めて核攻撃された日本には同情するが、その同盟国であったドイツに周りの欧州国は散々な目にあったのよ、、とでも言いたげな訴えなのかなとも感じました。しかし終盤で、エマニュエル・リヴァにお決まりの英語で話し掛けている日本人を見るに単純には笑えないシーンもありました。『ヒロシマ・モナムール』や、当初の邦題であった『ヒロシマ、わが愛』と紹介された場合での集客力や視聴率の差はいかに我々が映画タイトルの第一印象だけで観る観ないを安易に判断してしまう悲しい習性を私も持ち続けているのは事実です。ところで、エマニュエル・リヴァは今からちょうど1年前に亡くなっていたんですね、合掌。
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