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2018年01月20日23:38

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デルス ウザーラ

『デルス・ウザーラ(Дерсу Узала/Dersu Uzala)』ソ連・日本合作、1975年公開、黒澤明監督、ウラジミール・アルセーニェフ原作、ユーリー・ソローミン、マクシム・ムンズク、ら。
シベリア沿海地方シホテ・アリン地方ってどこだろう?と地図を眺めると樺太の西、ハバロフスクの東にあるんですね。ウラディミール・アルセーニエフという探険家が実在していた事も今回知りました。文明化された都会であるハバロフスクへ連れて行かれたものの再び山へ舞い戻って何者かに殺されてしまった「原始的」なデルス・ウザーラが憐れでなりません。共産主義を生きていた当時のソビエトの人がこの映画をどう受け止めていたのかを知る程に興味をそそられます。
猟師であるデルス・ウザーラは先住民ゴリド(現ロシア名:ナナイ)族、多民族国家であったソビエト連邦を殆ど理解して来ずでしたが、こういう映画を観る事でその一旦を少しだけ覗く事が出来ました。
私自身、1970年の万博でソ連館を見学した時の強烈な印象はイデオロギーを超えて脳裏に残り続け、1982年夏にはナホトカ、ハバロフスク、モスクワという三都市を訪れましたが、当時の関西で人気のあったパルナス製菓という会社のテレビコマーシャルソングが未だに頭から離れない位にソビエトという掴み所のない空気に支配されて来た人間の一人なのかもしれません。

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