路傍の石 1955年版

『路傍の石』1955年公開、
山本有三原作、原研吉監督、山田五十鈴、坂東亀三郎、沢村貞子、小園蓉子、三好栄子、ら。
リメイク映画を続けて観るのもなかなか趣深いですね。それも古い順番に観るのか、逆に過去へ遡るのか、によっても印象が違います。『路傍の石』初回1938年公開版に続いて1955年公開版を観ました。初回版と比べて多少の脚本変更はありますが、初回ではよく把握出来なかったんですが、父親がプライド高く家族を省みなかったのは今回 廃藩置県の煽りを受けた土地訴訟の為に東京へ張り付いているから、とアピールされているように思いました。病弱で優しい母親役は山田五十鈴が演じていますが、初回の滝花久子に勝るとも劣らない出来映えではないかと思いました。山田五十鈴出演でまだまだ鑑賞出来ていない作品が多いのですが、私の中では山田五十鈴の優先度が急上昇中です。