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2017年08月11日08:14

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学生ロマンス 若き日

『学生ロマンス 若き日』
1929年、小津安二郎監督。
神保町シアターにて。昨夜、久し振りに小津作品を鑑賞しました。小津監督作品としては現存する最古の作品との事です。同年1929年公開作品では『大学は出たけれど』は以前に鑑賞済みなんですが、それよりも少し古いんですね。暑い最中、冷房の効いた地下ホールにおけるピアノ伴奏付き無声映画鑑賞は何とも涼たっぷりでした。ピアノは103分間続けて美しく弾かれ続けて心地よく、何とも堪りませんでした。無声映画って、それだけでも楽しめますが、ピアノ伴奏や活弁もそれぞれの楽しみ方があるんですね。結城一朗、松井潤子、飯田蝶子、斎藤達雄、高松栄子、小藤田正一、大国一郎、坂本武、日守新一、笠智衆、小倉繁白黒、らが出演、と書かれていましたが、全員を識別する事は出来ませんでした。青春ラブコメディとして小津安二郎の初期は笑い受けを狙った演出が多いですね。しかも、それらの受け狙いが少しも嫌味ではなく、白ける事もなく、どれもピタリと伊谷ついており、小津安二郎のユーモアや感性は群を抜いている事に感心させられます。チャップリン映画を思い出しますが、年代から考えると、チャップリンが小津映画を参考にしたのでは?などと、想像してみたりしたんですが、、
都の西北、早稲田大学の学生、スキー、三角関係、「貸間」ではないのに「貸間」札を掲げておく男、等々強烈な印象を残してくれた映画でした。

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