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2017年06月08日12:11

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日本の悲劇

『日本の悲劇』 昭和28年、木下惠介監督。戦後騒乱で暴徒被害にあったような三鷹駅のスチール写真(若しくは 1949年の三鷹事件?)が出てきたり、「北鮮軍続々南下」と一面を飾る新聞が映されたりしています。望月優子もなかなか渋いですね。ここまでリアルな演技をしているとは。桂木洋子、高橋貞二、田浦正巳、高杉早苗、らもよかった。
生きる為に、二人の子供を育てる為に、戦争未亡人役の望月優子が髪を振り乱しながら、闇取引を行い、女中、株、時には客を取りながら必死に生きて来たのに、結局は二人の子供から見放されます。木下惠介監督は、この母親を最後に飛び込み自殺をさせてしまいます。悲しい。高度成長が始まる前の混乱期の日本の姿があります。家族にも知らせたくない、知られたくない大なり小なりの過去を背負いながら、人はそれぞれの人生を必死に生きているんですね。
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