mixiユーザー(id:20839049)

2017年06月08日08:30

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かけ出し時代

『かけ出し時代』、
1947年、佐伯清監督。
目黒のcafeylibrosにて。
今朝の上映会はラテン関連サロンだけあって、榎本美佐江の歌う「紫のタンゴ」が一つの焦点でもあったのですが、原節子ファンにとっても貴重な鑑賞会でした
社会部新聞記者役の原節子と、見習いで社会部に仮配属された役の藤田進が主演。バーで一人酒を煽る女として登場する原節子の派手な厚化粧姿にはドキッとさせられますが、その後の先輩講釈ぶりには見慣れた原節子に変わっており、安心して鑑賞出来ました。原節子を取り巻く演出に、小津安二郎作品のような深さは感じる事は出来ませんでしたが、異性の後輩を指導する内に恋に落ちてしまうラストシーンはハッピーエンドであり、原節子のリラックスさと、藤田進の生真面目さに心地よいコントラストを感じました。新聞記事を書くだけではなく、折角のスクープを場合によっては没にしなければならないのが新聞記者である、という含蓄あるメッセージも強く残っていました。
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