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2016年08月12日06:49

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殺人の定義

 もちろん「人を殺すこと」ですが、では将来蘇生術が進歩して「死んだ人間を蘇らせること」が可能になった場合には,どうなるでしょう。「殺された人」が「生きている」わけです。それとも「殺人罪を成立させるため」に蘇生を断念します? でもそれはそれで「生き返ることを許さない」点で別の意味の「殺人」になりません?

【ただいま読書中】『ドローン・ビジネスの衝撃 ──小型無人飛行機が切り開く新たなマーケット』小林啓倫 著、 朝日新聞出版、2015年、1500円(税別)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4023314269/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4023314269&linkCode=as2&tag=m0kada-22
 「ドローン」は80年くらいからあります。1935年英国海軍は無線で操縦する無人標的機「クイーン・ビー」を開発しました。それを見たアメリカも同様のものを開発しましたが、イギリスへのオマージュとして「ドローン(雄バチ)」と名付けたのです。こういった軍事用の「ドローン」とは別に、ホビー用のヘリコプター模型から発展した「ドローン」もあります。また、産業用のヘリコプターからの「ドローン」も。本書ではそういった多種の「ドローン」の中で「ビジネス用の小型無人飛行機」を取り上げています。
 日本では1980年代から農薬散布用に無人ヘリの需要がありました。ただしこの頃の機体は大型です。携帯電話やスマートフォンの発達で制御系が小型化されるのに従って、ドローンもどんどん小型のものが作られるようになりました。ただし、重量のあるものを運搬するためには、それなりに大型の機体が必要になります。
 ドローン企業で世界一は現時点では「DJI(中国、代表作は「ファントム」)」次いで「パロット(フランス、代表作は「ARドローン」)」。意外にもアメリカはまだトップではありません(アメリカでは無人飛行機の商用利用にとても厳しい規制があるのです)。
 ドローン活用の分野としては、農薬散布・空撮・整備と点検・災害調査と支援・測量・警備・輸送・宅配・倉庫・工事現場、が現時点では想定されています。おそらくこれ以外にもどんどんドローンを活用する分野が登場することでしょう。ただ、あまりにたくさん飛ぶようになると、管制システムが必要になります。安価で簡便がドローンのウリですから、管制システムも安価で簡便なものが望ましいのですが……
 これから面白くなりそうなのは「精密農業(スマート農業)」へのドローン利用です。農場の全体をドローンで観測して、必要なところにだけ肥料を投入する、といったやり方で生産コストを削減するのだそうです。すでにアメリカではそういったサービス(機体を提供、農家が自前のドローンで観測したデータを分析)が始まっているそうです。農業の工業化、というか、IT化ですね。
 とりあえず「現在の延長」だったら、たとえばグーグルマップをドローンで制作する、ということも考えられます。これなら「地図制作」と「空中写真」を同時に得ることができます。当然企業ではそのことは検討済みだろうとは思いますが。また、ヘリコプターではなくて飛行船タイプのドローンだったら、空中からの長時間定点観測(監視)が可能になります。気球・飛行船・グライダー・飛行機などで人が様々に夢想した「空を飛ぶ夢」の多くが、ドローンによって現実のものになっていくのかもしれません。だったら思いっきり無茶苦茶な夢を見たらよさそうです。どんなに非現実的に思えても、その一部(あるいは多く)は現実のものになっていくかもしれませんから。


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