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2016年08月09日07:30

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勝ってないのに勝ち点とは?

 サッカーやラグビーなどの試合で、勝てばチームに勝ち点が得られるのはわかるのですが、引き分けでも、時には負けても(少しですが)「勝ち点」がもたらされることがあります。もちろん「惜しい負け」や「善戦」を評価するためでしょうが、それを「勝ち点」と呼ぶのはなんだか変じゃないです?

【ただいま読書中】『遠い日の呼び声』ロバート・ウェストール 著、 野沢佳織 訳、 宮崎駿 装画、 徳間書店、2014年、1600円(税別)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4198638861/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4198638861&linkCode=as2&tag=m0kada-22
 目次:「アドルフ」「家に棲むもの」「ヘンリー・マールバラ」「赤い館の時計」「パイ工場の合戦」「遠い夏、テニスコートで」「空襲の夜に」「ロージーが見た光」「じいちゃんの猫、スパルタン」

 『真夜中の電話』の姉妹編です。こちらも傑作揃い。怪談、スリラー、青春の物語……猫があちこちに顔を出すのは著者の好みかな。それと「他人を力で支配しようとする者が実は弱虫である」ことが露呈する瞬間についても重層的な解釈が可能なように描くのもまた著者の好みなのかもしれません。
 あとがきに、ある少女からの追悼文が紹介されています。
》ウェストールさん、あなたの本の一冊一冊が、扉を少しひらいて、ひと筋の光を入れてくれます。その光のおかげでわたしたちは、べつの人たちの目を通して世界を見ることができるのです。扉はせまい心で、ドアノブは物語です。
 素晴らしい言葉です。
 残念ながらウェストールさんは亡くなりましたが、彼が広げた「扉」を通じて、また新しい「ウェストールたち」がこの世に登場しているはずです。私はそういった後継者が描く「扉を開く」本を読み続けたいと願っています。


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