12/6 ケンウッド

　青虫みたいな滅びの虫と呼ばれるものがたくさん取り付いたキャベツからその部分を取り除かなくちゃいけないんだけどキモいのでキャベツごとゴミ箱に捨てる夢を見た。虫とか完全にキモいので人間としてごく当たり前の正当な行為ですよね。人間でよかったなあ。しかしこれが割と悪夢だったので他の夢が消えてしまったし残念であることは確かだ。なんで嫌なもの見ていいものを忘れなきゃならないんだ。詐欺じゃないのか？　なんで嫌いといっている虫の夢をゴリゴリに見なきゃいけないんだよ、最近猫の夢を見てないのに。まあそれは実生活において猫を見てないからなんだろうけど（女が猫気取ってるのを見るとムカつく）、ちょっと前の傾向からするとたとえ猫が夢の中に現れたとしてもそれは猫という形態を半分ぐらいしかとどめていない謎の生物なんだよなあ。

　とりあえず日曜日だからどんな天気であろうと出掛けるという選択肢がゼロだった、そうとなればやることはリセッシュしかないので洗えないものに入念にリセッシュをしては少ない日照でかろうじて乾かすということをやっていた、これ日記書いていて思ったんだけど暖房つければ一発だったのにな。なんでわざわざ難しい方法を選択してるんだろう。でインターネットを見てみればみんなが休日出勤をしている様子だった。おれがリセッシュをしている間に、どんどん、人間たちが、休日出勤を。正直休日出勤とか社会性の剥奪だと思ってるんだけどその辺はどうなんだろうか、社会人が生活のためにとか言いながら休日を足蹴にしてるというのは。そう愚痴っている間にもリセッシュしたものが乾くほどポカポカ陽気の日曜日だから誰も揉めてないし、おれがひとりでグチグチやってるだけという地獄にも似た光景の中、この谷をもっと掘り進めてやろうとHMVに苦情を送る無職なのであった。

　その後いつもの様に別室に向かい本を読んだ。ここはいつも眠ってしまうところだけど今日は四分ほどしか寝てないのでえらいねボク〜とほめてやった、フランス人の口癖とは関係がないです。量としては新書を五十ページ、俳句を三十句ぐらいだったかな、ただ使った時間が問題で九十分だ。本をいつ読み終わるつもりなんだという考えから言えば良くないね、速度を十倍ぐらいにしてやっと一人前だろうし、おれは百年後にようやく一人前になってるんだろうか、寿命が五億年あるとしてもつらいことだねそれは。自室に戻ってからは割と落ち着き払ってmp3タグの付け方を考えていたが、これまた時間がかかって、考えるだけで日没を迎えてしまった。落ち着きすぎだろ。フォルダの中に入った音楽ファイルにそのフォルダの名前をつけるというのは簡単にできるんだが、アートワークを同じくフォルダに入れとくだけで自動でつけるみたいなことができたら個人的には最高で、その最高を求めて西へ東へ歩き続けていた。そうしてついに重いページに辿り着き、パソコンが十数秒止まってしまったばかりにすべてのやる気を失ってしまうのであった。

　その後せっかくなので、ファイルに名前をつけて捨てるという謎の行為を開始した、ファイルに名前をつけることを考えるついでとはいえあまりに無駄な行動だとは思わないか。実はこの裏ではエムワンというおもしろ番組が放送されていたのだった。実はもクソもないか。おれの状況的に完全に見てないという意味だ。おれが言いたいのは、頼むからネタ番組を潰すなということ、それだけだ、それだけしかない。ぶっちゃけベーシックインカムがあれば本当に幸せになれると思う程度の考えしかないんだ。あれ？　これは違うな。毎回言ってるので手短に言うがネタ番組がないのにその総決算を見てもつまらないだけなんでね。そういった意味合いでは、エムワンで芸人がネタやる前に入る、ラーメン屋の厨房みたいなシリアスな映像はかなり面白いはずなんだが、全体的に見てないのでそれすらお目にかかることがないってわけ。