■極道大戦争 邦画、三池崇史
面白かったけど、この映画の馬鹿さに耐えられる人は少ないかもしれない。
なので馬鹿映画好きにしかお勧め出来ない。
スキヤキウェスタンジャンゴのとき期待しすぎて凹んだので今回は期待しないで見た。
と言ってもわりと期待してしまった。
期待しているのに期待を上回るとは……。
さすが「サヨナラ、軟弱で退屈な日本映画。誰も望んではいませんが、勝手に初心に戻って大暴れです」とまで大宣言をして作っただけのことはある。
過去の三池崇史お馬鹿作品に比べて映像がとても綺麗だった。
音楽とか衣装とか演出とかもグレードアップしている感じだった。
市原隼人がめっちゃかっこ良かった。血のりとかのメイクもすっごいかっこ良かった。
その他、細部を見て行くと良いところだらけだった。
特に殺陣がシーンシーンで色合いが違ってて飽きなかった。
台詞もかっこ良かった。
ただ、それらが一個一個ばらばらにちぐはぐになっているという。
これぞお馬鹿映画。
最近はやりの言葉で言えば、メタファーである。
カタギの生き血を啜る、それがヤクザだとすれば、ヴァンパイアなのであ〜〜る。
役者さんも豪華で成海璃子とかよくこんな馬鹿映画に出てくれたなあと思う。だーーいぶ後半まで気が付かなかった。
ヤクザヴァンパイア化した一般人風の衣装を着た人達がずらーーっと並んだ光景はキツツキと雨の猟友会の嫁達を髣髴とさせて最高に興奮した。
こんなクトゥルフやりたいね。
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