4/4 ピザ

　原始的な月の計測方法など二十世紀初頭の宇宙観の授業の関係ないポイントでやれ黒胡椒だの鉄粉だのと答えていたエリートが出て行ったのでついていくと地上だったしこれを地中婚と呼びます婚活の一種ですと言われたので友達が地中じゃないじゃん出ちゃってるじゃんと絶叫する夢を見た。面白そうな内容なのにほとんど忘れてしまって文字だけが残っている。でも宇宙、行ったことないから完全な想像なんだよな、助かるのは他の誰もほとんど宇宙に言ったことがないってことなんだけど、とんちを利かせればぼくらが今過ごしているここもまた宇宙なんだけどね。とんち関係ねえだろ。

　わからないといえば突然目の前に文脈のどうしてもわからない切り取られたじぶんの発言が出てきてもうどういう流れでした発言かも思い出せないし壊れる前のパソコンからのツイートだと悟ったので無闇矢鱈とつらい気持ちになったので単純に見なきゃよかったと思った。今だってこの安いパソコンが突然壊れるかもしれない可能性についてブルブル震えているのに、なんだってことさら、過去にパソコンが壊れたことを思い出さなきゃならないのか。それ以前にどうしておれは過去の発言を読んでいるのか。疑問は尽きないですね。

　街の方へ出かけて帰ってきた。都会より少し遅れて来た春の、ほどよく開いた桜のトンネルを通っておれは、「毛まんじゅう、まんちょ、まんまんちゃん」などと書かれた辞書を買って帰ってきたんだ、何も聞かないでくれ。あと連歌の本を買った。本当は魅力ある辞書群があったんだけど、魅力あるシリーズの中でも特にいらない奴が勢揃いしていたのでちょっと悩んで買わなかった。欲しいかといえば欲しい気もする、しかし、はっきり言ってあれ以外のシリーズのほうが格段に面白いので、今これを買って読むべきでは絶対にない。そういう見立てになったんだな。まあ先にネタばらししてくと、この後もこの辞書の様子を見に何回も出かけることになるんだけどな。おれの意思は非常に弱い。ちなみに今日の買い物で小銭をちょうど一枚残らず使った形になったんだけど、そういう奇跡は別にいらない。

　半年ほど存在自体を忘れていた苦丁茶を飲んで、舌への攻撃だな〜これだこれだ〜と感慨にふけっていたけど残りの茶葉を常温で保存してるし結構ヤバい気がするのであしたにでも救出しなければならないんだね。まあ一応チャックの付いた袋に入ってるから大丈夫だとは思うんだが。