mixiユーザー(id:235184)

2015年01月24日07:33

466 view

正社員不要論

 「正社員なんかなくしてしまえ」という論があるそうです。かつて「斜陽のアメリカ、ジャパン・アズ・ナンバーワン」の時代の「終身雇用が日本を世界一にした!」からは見事に様変わりだと思いますが、もちろん「正社員」にはメリットもデメリットもある、ということなのでしょう。
 ところで経営者がそんなことを主張する企業では、重役ももちろん“正”役員ではなくて、非正規役員つまりたとえば社外取締役ばかりで構成される、ということなんですよね? だって「正社員 → 出世して重役」というコースは、もう存在しないんでしょ?

【ただいま読書中】『借金取りの王子』垣根涼介 著、 新潮社、2007年、1500円(税別)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101329710/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=767&creative=3999&creativeASIN=4101329710&link_code=as3&tag=m0kada-22
 『君たちに明日はない』シリーズの第二巻です。
 リストラ請負会社の真介は、相変わらずきわめて真面目にお仕事に勤しんでいます。あ、恋愛にも。
 今回の舞台は、百貨店の外商部・生命保険会社の総合職・消費者金融の店長・新潟の温泉旅館。なかなか“変化球”が続きます。それぞれの業種の内情をどうやって調べたのだろう、とまずそちらに感心します。そして本書の最終話では、リストラ請負会社が人材派遣会社も立ち上げてしまいました。リストラされたが有能な人の受け皿として、だそうです。で、そのチーフが見かけも言動もへらへらしている真介クン。そこに、業界団体に転職した陽子さん(真介クンが付き合っている女性)が「自分の片腕になるような人材がいない?」と声をかけてきます。
 もともと陽子さんは、『君たちに明日はない』で真介クンにリストラ面談を受けたことで知り合い、それがおつきあいに進展した仲です。えっと、真介クンの立場では“公私混同”ですよね。だからそれが社長にばれたとき、ボーナス10%減給の処分を受けました。だけどビジネスはビジネス。そこになんと真介の会社の社長までしゃしゃり出てきます。
 いやいや、この社長の人物造形がまた思わせぶりで、真介クンと陽子さんの関係は、これからもしかしたらややこしいことになるのかもしれません。今でも十分ややこしいのですが。


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年01月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031