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2010年04月03日13:31

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スティーヴ・フラーの『知識人として生きる』を読む。

http://d.hatena.ne.jp/mido-mido-mido/20100403

スティーヴ・フラー著 『知識人として生きる』を読む。

         (1)

 この本は知識人論では無く、スティーヴ・フラーという

 功なり名遂げた人の更なる挑戦のための、

 「知識人宣言」だと受け止めた。。。

 彼はトーマス・クーン。。。

(クーンを冷戦保守と見る見方を提示する。。。)

 や、ナレッジマネジメント論。。。

(ナレッジワーカーの側から描く。)といった

 ことを先頃同時的に翻訳出版された本で論じていて、

 極めて問題提起をすること

 に関して、非常に卓越だという印象をぬぐえない。。。

 (僕は勉強会で、それを思い知らされた。。。

  僕は本書『知識人を生きる』のみ完読した。。。)

 彼はまだ自分を知識人ではなく、マルチメディアにおける訓練中の

 人であるということを、書いている。。。知識人として訓練中なのである。。。

 必ず伝えれば、伝えられるということを、

 講演等々の、彼は彼なりの実践活動から感触を得たりしている。。。

 しかし、彼はまだ、この本を読む限りでは、トリックスター的な印象を

 ぬぐえない。。。

 彼が本書『知識人として生きる』がマキャベリのような人について、

 そして、そのような人のために書かれたという時に、その印象は

 刻印されてしまう。

 それでもあらゆるメディアを横断的に、自由に横断的に使用せよ。

 とか、彼なりのまた話の進め方で、発破をかけたりして、

 彼の「社会認識論」の立場から頭脳を駆使して、

 本書を描ききっている。。。

 僕の好きな部分というのは、実は「ID論」を擁護する部分で、一番好感を

 持てたのであるが、彼はID論(インテリジェント・デザイン論)について、

 あえて、擁護する立場をとり、法廷に立つほどのことをする。。。

 僕は個人的には、ID論について、

「本当にわからない部分はもしかしたら、そうかも知れない。

 だから無闇に否定も出来ないし、進化論的な見方と、ID論的な見方と、

 両方か、少なくとも、学校などでは、どちらかを選択出来る形にして、

 教育などでは、教えるべきだ」と、思っていますが、フラーはID論に

 関して真剣に取り組んでいて、そこが、僕にとってのフラーの知識人像だと

 言えます。。。彼から学んだ大きなことはそこに尽きると言えます。。。


             (2)

 

 本書は様々な問題提起をはかり、多く、人に語りかけた彼の

 「知識人宣言」だと、言えます。なので、これからの

 スティーヴ・フラー氏の「知識人」としての活躍が、

 とても楽しみです。。。本書は更に下と上とを媒介項的に

 コミュニケーションをはからせるような、

 新しい活動の在り方に接続したり、

 かつてのサルトルやフーコー、ブルデューといった弱き側に立って、

 きちっと、

 それこそ街頭にも立ったりして発言したりした「知識人」達。。。。。。

 現役の人で言えば「ノーム・チョムスキー」のような知識人などを、

 頭に描いて、その「像」のイメージと比べたりしながら、読んでもいいかも

 知れない。。。。。

 スティーヴ・フラーの『知識人を生きる』とてもおすすめです。

 本書をおすすめします。
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