mixiユーザー(id:2083345)

2026年01月15日16:01

328 view

1/12 塩谷亮 刻を描くリアリズム@佐藤美術館

コロナ禍が猛威を振るっていた時に行った展覧会
↓
ホキ美術館所蔵 超写実絵画の襲来@Bunkamuraザ・ミュージアム
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1975145873&owner_id=2083345

いや、その前にさくら☆さんとホキ美術館へ行ったのが2016年だから、もう10年前なのかー、と我ながら驚く。磯江毅の展覧会を見て以来「超写実」に注目していた。最近では、諏訪敦の展覧会にハマった。→ https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1991313080&owner_id=2083345

珍しく夫の方が探しだした展覧会。私はノーマークだった。
佐藤美術館へは以前2度ほど行ったことがある。もう随分前になるが1回目はさくら、2回目は猫がテーマで若手・中堅作家たちの展覧会だったが、ここで、木原千春や富田菜摘などを知ったのだったな。収穫あり。

行きは千駄ヶ谷で下車したが、ちょうど国立競技場で何か大きな試合が始まる様でものすごい人人人!高校サッカーの全国大会決勝だったみたい。帰りは信濃町から。

すっかり忘れていたが、ビルの2階で受付、3,4,5階が展示室。ロッカーがないことに愕然。そうか、以前は2回ともコートの必要がない季節だったのね。これは要注意。

写真撮影は一部を除いてOK。ホキ美術館所蔵のものだけ不可だった。全部で51点だが見応えはある。結構人が来ていた、人気なのだろう。

塩谷氏の絵は、Bunkamuraで見た外国の少年が印象に残っていた。透明で美しく、危うく脆いガラスのような心を持つ少年の面差しだった。

昨年末見た諏訪敦氏とプロフィールを見比べてみたら、塩谷氏は諏訪氏の8歳年下、同じく武蔵美油絵学科出身で、文化庁芸術家海外派遣研修員としてスペインへ行っているのも同じだ。なるほど、お二人とも古典技法を現地で学ばれたのだな。そういえば、塩谷氏がTV番組「日曜美術館」でクラーナハや岸田劉生の作品を再現してその特徴を見るというような場面があった。画力が高い画家でないとできないことだろう。

諏訪氏の作品は、超写実の枠を超えた独自の描き方を駆使し、哲学的・ジャーナリスティックなテーマを探求していて、かなりセンセーショナルなので、塩谷氏の作品は一見すると単なる視覚的再現に思えてしまいがちだ。
しかし、実際多くの作品を見て、それにはとどまらない気配や空気感に包まれ、花や野菜や土であれば大地の息づかい、人であれば微妙な心の揺らぎがふわっと伝わってくる。繊細で詩的な表現にじわじわくるのだ。


3階はほぼ2020年以降の近作だが、4階に行くと5歳、11歳、17歳に描いた絵から始まり、2000年代〜2010年代の作品の展示となる。美大入学時にすでにオランダ「ボデゴン」に着手し早熟な才能を見せる。2000年以降の作品は、2020年以降の作品と比べるとまだ固くて、試行錯誤の後も見て取れ、いかにこの画家が弛まぬ進歩を遂げて上達してきたのかがわかる。
5階では、アトリエ空間の一部を再現し、毎週末にここで公開制作をするという。モデルが座る椅子もあることから、モデルさんもくるのね。行った日が祭日月曜日だったので見学できなくて残念ではあったが、見る方が緊張してしまうかも。
制作プロセスがわかる資料やエスキースもあって、それにしてもこんなに手の内を見せてしまう展覧会も珍しいのでは?と思う。

アルバムあります。
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000121401696&owner_id=2083345

https://www.realismoftime.com/ja
フォト

現代写実絵画の第一線で活躍する画家・塩谷亮(1975 年生)による初の大規模回顧展を開催いたします。
幼い頃から祖父の影響で美術に親しみ、なかでも11 歳の時に見た松本竣介の《Y 市の橋》に強く心を動かされました。油彩画の魅力に惹かれた中学時代を経て、武蔵野美術大学油絵学科に入学した塩谷は、絵画の造形研究に情熱を注ぎます。卒業後は文化庁新進芸術家海外研修員としてイタリアで研鑽を積み、その透徹した写実力は瞬く間に注目を集め、やがて訪れる写実絵画の再評価の潮流とともに、写実界の中心的存在となっていきます。
塩谷の目指す絵画表現は、単なる「写し取り」ではなく対象を深く見つめ、古典技法を土台に、気配や空気感といった目に見えないものを描き出すことにあります。人物や風景、静物に至るまで、すべてのモティーフに丁寧に向き合い、その背後にある自然観をキャンバスに結晶させていく。その姿勢は、万物に魂が宿るとする「アニミズム」の精神とも響き合っています。
本展では5 歳で描いた絵から高校・大学時代の習作、デビュー以降の代表作、最新作まで約50 点を一堂に展観します。さらにアトリエの再現や公開制作も行うことで、写実絵画の創作の現場に迫ります。デジタル化が進む現代だからこそ、修練を積んだ手わざでしか捉え得ない存在の神秘や生命の息づかいを、是非この機会にご堪能ください


第1章 刻を描く
戦争やパンデミックという現代の混乱の中でも、変わらない人間の尊厳と生きる実感を描き続ける。時代を映しながらも、個人の内面に深く寄り添った近年の作品群。

《ウクライナの少女》2023年
フォト

《地の脈動》2023年
フォト

《2020春日》2021年
フォト

フォト


第2章 気を描く
目には見えない「気配」や「空気感」を、いかにして画面に写し取るか。形や色彩を超えた、移りゆく感情と時の流れを描く塩谷特有の抒情性に迫る。

《月陰》2020年
フォト

《Lineage》2024年
フォト

《蒼風》2023年
フォト

《花韻》2025年
フォト

フォト


第3章 初期作品
少年時代から絵画を愛した青年の出発点。オランダ絵画に影響を受けた高校時代から美術大学での形成期まで、画家としての基礎を築いた貴重な作品群。

《静物(17歳)》1992年
フォト

《白い蔵》1994年
フォト


第4章 揺らぎの中で
美術大学卒業後、三次元空間の再現に新たな視点から挑む。平面的な構成や、ダブルイメージを用いた作品など、表現の可能性を探求した転換点の作品群。

《遠い空》2005年
フォト

《独活図》2004年
フォト

《晩夏》2000年
フォト

大作だが、肌や髪の毛の描写が、まだ少し硬い
フォト

《明日》2008年
フォト


第5章 東洋と西洋
イタリア留学を経て「日本人が描くリアリティとは何か」を深く探求。自然信仰の象徴・那智の滝を描いた代表作を中心に、東西の精神性や様式美が融合した作品群。
《一の滝》2017年
フォト

《Toscana》2009年
私は塩谷氏の、少し屈折した少年や青年(上記《Lineage》)の絵が好き。
フォト

《月華》2014年
フォト

髪の毛やまつ毛の柔らかさ…
フォト

《蕗の薹》2015年
フォト


第6章 絵の生まれる場所
創作の秘密に迫る特別展示。アトリエ再現と公開制作により、スケッチから完成まで、解剖図から古典技法研究まで、塩谷リアリズムが生まれる現場を体験する。

《森暎》2019年
フォト

《ダリアの解剖図》2021年
フォト

《凪》2024年
フォト

《凪(習作)》2024年
フォト


フォト

フォト

2月15日まで

アルバムあります
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000121401696&owner_id=2083345


18 16

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2026年01月>
日 月 火 水 木 金 土
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031