ソノーニョ村から国境を越えて再びイタリアへ。今夜の宿泊はローマ時代に創建された古都アオスタで、スケジュール表によると、5時間ものドライブになる。
ただEU規制で、ドライバーは2時間ごとに20分休憩をとらないといけないので、2回、ドライブインに寄って、それがトイレタイムともなった。
◎有料トイレ用の1ユーロ硬貨集め
以前にも書いたことがあるが、ヨーロッパでは1ユーロ硬貨が必須だ。公衆トイレ(ドライブイン付設のトイレでも)に1ユーロがほぼ要るからだ。たまに無料のトイレに当たると「ラッキー」と思ってしまう。以前――30年〜40年前――、若い頃に盛んにイタリアに行った時、有料トイレはほとんど無かったように記憶している。
だから僕たちの最大の関心事は、ともかくもユーロ硬貨を溜めることだった。空港のエクスチェンジでも硬貨はくれないからだ。
そのため最初のトイレでは、添乗員さんに1ユーロ、借りる羽目になった。その晩の夕食でビールの支払いに10ユーロ紙幣を使い、ユーロ硬貨を釣りにもらって返したが、歴戦の添乗員さんもあまり持ち合わせはないようだった。
◎古都アオスタのアウグストゥスの凱旋門
さて古都アオスタに入った。
ヨーロッパは夜も9時半くらいまで明るい。だから6時半でもまだ強い日差しが射していて、僕たちは添乗員さんの案内で、ホテルに入る前にアオスタ旧市街を散策した。旧市街には、ローマ時代の石造の遺構が、あちこちに残っている。
まず見せられたのは、アウグストゥスの凱旋門だ(写真)。紀元前25年、街が創建された時に、時の初代ローマ皇帝アウグストゥスに献げられた門だ。ちなみに今月8月は英語で「August(オーガスト)」という。このアウグストゥス(Augustus)の名前が由来だ。元老院が彼の栄誉を称え、それまで「第6の月」を意味していた「Sextilis(セクティリス)」という呼び名を改めたのだ(古代ローマの暦では3月が年の始まりだったため、8月は「第6の月(Sextilis)」だった。それを皇帝の名に改めたのだから、アウグストゥスの強権ぶりと権威の高さが憶測できる。
門の前の公園にも、アウグストゥスの像が建っている(写真)。しかしこの像は、かなり新しく建てられたもののようだ。
凱旋門を起点に、西にまっすぐな道、サンタンセルモ通りが1本走る。道の両側にはレストランやスーベリアショップの建ち並ぶ(写真)。
◎ローマ時代の遺跡プラエトリア門をくぐる
150メートルほど進むと、石造のプラエトリア門をくぐる(写真)。この門も、アウグストゥスとほぼ同時期に建造された。
僕たちは、翌日もこの通り周辺を自由行動する予定なので、添乗員さんはだいたいの土地勘を僕たちに持たせたかったようだ。
1841年完成の新古典主義建築の旧市庁舎まで行き(写真)、引き返すことになった。中には州の模型や歴史的人物の彫像などが飾られているという。
そこからは、少し離れたバス駐車場まで歩いた。元の場所ではバスは駐車していられないらしい。
◎山々に夕陽が当たって橙色に輝く
近くの山並みに夕陽が当たって山々は橙色に輝いていた(写真)。明日も、天気は良さそうだ。エントレベスまで行き、ロープウェイを乗り継ぎ、モンブラン(イタリア名はモンテ・ビアンコ)を拝むことになっているからだ。この旅の3つの目玉(エントレベスのモンテ・ビアンコ観望、チェルビニアのマッターホルン遠望、ドロミテ山群の遠望とハイキング)の1つである。
(この項、続く)
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昨年の今日の日記:「旧ユーゴ3カ国周遊(14):青い狭い水道渡る美しいペリェシャツ橋を観て、世界遺産スプリトへ」
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