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2026年07月01日02:31

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キオクシア、社員約600人が「10億り人」というサラリーパースンに夢のような話

 2026年の東京株式市場の間違いなくスター株は、キオクシアホールディングス(以下、単にキオクシアと略)だろう。一時は11万円を越え、年初来株価は10倍以上になっている(チャート図)。

◎ストックオプションで社員に「10億り人」
 これが上場来となると、90倍前後にもなる。テンバガーどころでない、ハンドレッドバガーだ。株式投資歴は長いが、これほどのパフォーマンスを演じている株は僕は知らない(写真=6月25日の同社の株主総会。「億り人」が多数出席した)。
 この株価暴騰で、キオクシア社員には「10億り人」が続出しているという。念のために言うと、「億り人」ではない。6月30日付日経新聞の記事だ。
 同紙の記事によると、ストックオプションを付与された社員は、部長クラス、課長クラスまで含めるとおよそ600人という。
 ストックオプションとは、会社が勤労意欲を高めるために経営陣や従業員に「自社の株式をあらかじめ決められた価格で購入できる権利」を付与するもので、行使価格を上回れば、その株価で権利行使して株を得られる。そのストックオプションの行使価格は、時期にもよるが、1667円〜2600円だという。

◎FIRE続出しないか心配
 つまり最低の1667円で権利行使した社員は、取得できる株数にもよるが、仮に1万株とすれば1667万円で時価の株を取得できる。もし株価が10万円になっていれば、10億円だ。
 これだけの現金を得られるなら、逆に労働意欲が衰え、FIREする社員が続出するのではないか、と心配になる。ちなみにFIREとは、「Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)」という造語で、「億り人」の目標と憧れという。労働収入に依存せず、投資による収益で生活費を賄うので、自由な生き方を実現するライフスタイルを指す。

◎経営破綻で資産をほぼ失った山一證券社員の例も
 2014年10月にリクルートホールディングスが上場された時、従業員持ち株会に入っていた社員に億り人が続出したとして話題になった(写真=上場記念に東証で打鐘する峰岸真澄社長)。もっとも当時はまだ「億り人」という言葉は無かったが。
 逆に会社が破綻すれば、持ち株会に入っていた社員はその資産を失う。1997年に自主廃業して破綻した山一證券では、証券会社ということで大半の社員が持ち株会に入り、しかも毎月の給料でめいっぱい株を買っていた。それが一瞬にパーになった(写真=自主廃業を公表する当時の野澤正平社長)。職場とともに。
 キオクシアの例はサラリーパースンには夢のような話だが、逆に山一證券の地獄もある。まさに会社の盛衰が天地を分ける。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202607010000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

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