スターリニスト中国が世界最先端と嘯くヒト形ロボット(ヒューマノイド)を一同に集めた「第2回世界ヒト形ロボット運動会」が去る8月22日〜26日まで北京で開催された。
このニュースと一部の様子は、テレビでも報道されたから目にした方も多かったに違いない。
◎見かけはいいが、転倒続出、故障も
ハイライトは、100メートル走でウサイン・ボルトの人類最速記録を破ったロボットだった。その他、サッカー大会、キックボクシング大会など、直立したヒト形ロボットがフィールドにリングに「躍動」した(写真上4枚)。そして開会式に出たヒト形ロボットの勢揃いを見て(下の写真の下)、一瞬、彼らに銃を持たせたら、優秀な殺人マシーンになるだろう、と一瞬、寒気を覚えた。
しかし大会は、「見世物」だった。100メートル走では、ゴールインしたヒューマノイドは減速できず、壁に激突して壊れた。また走っている途中で転倒し、故障したヒューマノイドも少なくなかった。
しかし世界のロボット工学者とロボットメーカー技術陣は、最も有用なロボットを造り上げるためには人間の姿に模倣するのは奇っ怪だと冷ややかに見ているようだ。
◎ヒューマノイド開発大手のユニツリーは「初日天井」
ヒトに似せて2本脚で立たせ、走らせるために、多くのムダな動作軸を組み込む必要がある。別にヒトに似ていなくとも、もっと単純な設計で、必要な作業をこなせるロボットを半分以下の動作軸で作ることができるのだ。
つまり冒頭のロボット運動会は、たぶんに見世物の大会なのだ。
実際、スターリニスト中国のヒト形ロボット開発大手の「宇樹科技(ユニツリー・ロボティックス)」が上海証券取引所の科創板に8月19日に上場した時は物珍しさと期待感から初日から急騰し、上昇初日の大引け時点で510億ドル(約8兆1600億円(??要確?))をつけた。ところがヒューマノイドについての玄人筋の冷徹な見方が浸透すると、その後はつるべ落としに下げてしまった。典型的な「初日天井」だ。
◎原発廃炉現場は最適
しかし「見世物」大会に出たヒューマノイドと違って、安定した走行でどこにでも入れるAI搭載ロボットなら、今後、大きな活躍舞台が広がるだろう。
人間が不向きな汚い、暑い、危険な作業現場はいくらでもあり、そこにこそヒューマノイドにうってつけだ。例えば原発廃炉現場などは最適だ。東京電力などは、あちこちのロボットメーカーと協力してそのための作業用ヒューマノイドの研究に注力している。
ただし直立二足歩行をしなくても、戦場でも活躍余地はある。腕をマシンガンにしたロボット部隊は、いずれ戦場に出てくるかもしれない。
その意味で、近未来のロサンゼルスを廃墟にして人類を狩る『ターミネーター』は、決して絵空事でないかもしれない。
注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、
https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202609040000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。
昨年の今日の日記:「旧ユーゴ3カ国周遊(32):ポストイナ鍾乳洞のマスコット、ほとんど動かないホライモリを観る」
https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202509040000/
ログインしてコメントを確認・投稿する