ラヴァレード小屋までは、それから間もなくだった。
この頃から、左に見えるトレ・チーメは、ようやく「3つの峰」らしくなってくる(写真)。
◎ドロマイトの砂礫の間にヒナゲシの黄色い花
ラヴァレード小屋(写真)は、中には入らなかった。代わりに1ユーロ払ってトイレを拝借した。外から観た限り、山小屋というよりもロッジ、山荘である。
ここからは、登るトレイルは2つに別れる。僕らは少し遠回りだが、傾斜のきつくない右側の道を選んだ。
この辺は、これまでのハイキング道と違って、山行のトレイルだ(写真)。道は険しさを増しただけでなく、ドロマイトの瓦礫が多い。
ふとトレイル脇を見ると、土も見えないドロマイトの砂礫の間から、黄色い花の高山植物が顔を出している(写真)。タカネヒナゲシらしい。もう花が終わりそうで、過半は芥子坊主になっている。
◎紫の花のイワシャジンも
トレ・チーメがだんだんそれらしい形を見せるようになる(写真)。しかしこんな尾根筋に、よくもまあ3本の峰が残されたものだ。この3つの峰の部分だけが、他よりも堅く、他は風雨で削られた後も残ったのだろうか。
もうそろそろ展望台に近い。トレイルの脇に小さな紫の花をたくさん付けた高山植物が生えている(写真)。ポルドイ峠でも観たイワシャジンである。
そして、ついに到達した! トレ・チーメである(写真)。
やっと来たのだ、ドロミテ山群のハイライトのトレ・チーメに。
トレ・チーメの画像は、BSテレビで何度となく観たことがあり、1度は行ってみたいと思っていたものだ。それが抜けるような青空の下で、はっきりと屹立している。感慨無量だ。
◎展望ポイントにはヨハネ・パウロ2世の記念碑も
記念にトレ・チーメを背景に、現地ガイド氏と並んで写真を撮ってもらった(写真)。サングラスを付けているのは、トレイルも周囲も、ドロマイトの灰白色の輻射でものすごく眩しいからだ。格好をつけているのでは断じてない!
記念碑が1基、造られている(写真)。ラテン語で「ヨハネ・パウロ2世教皇」と書かれている。下の方に、1996年7月16日とあるから、この日、ヨハネ・パウロ2世がここまで登られたことを記念して建立されたのか。バチカンから遠くないし、ふだんから節制されていたヨハネ・パウロ2世ならここまで来るのに困難は無いはずなのだ。
だとすれば、貴重な記念碑を目にできたことになる。
(この項、続く)
注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
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昨年の今日の日記:「日の丸洋上風力発電所の火は消えるか、三菱商事などが3カ所の大規模洋上風力発電所計画から撤退」
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