トレ・チーメのハイキングは、レストランからバスで行った標高2333メートルに建つアウロンツォ小屋から出発する。レストランから時間は30分もかからなかった。
◎イヌ連れも多い
小屋の下には広い駐車場が設けられ、ハイカーはここまで車で来られるという便利な場所だ(写真)。そのため、よく整備されたハイキング道は人とイヌでいっぱいだ。
書き漏らしていたが、ヨーロッパ人は飼い犬をどこにでも連れて行く。レストランにも連れて入るし、景勝地のハイキングにも連れて行く。ザッと見、これまでのハイカーの10組に1組は、イヌと共のハイキングだ。さすがにイヌはよくしつけられていて、やたら吠えたりはしない。1度だけソノーニョのレストランで、しょっちゅうムダ吠えするイヌを連れた家族連れを見たけれども、さすがに他の客に眉をひそめられていた。
ここから雄大なドロミテ山群を観ながらのハイキングである。とりあえずはレストランも兼ねたラヴァレード小屋までのハイキングだ。ここまでほとんど標高差は無いから、普通は誰でも歩ける。
◎トレ・チーメ=「3つの峰」
それから先のトレ・チーメ展望ポイントまではけっこう石ころだらけの坂を登る。今度のツアーの出発前に届いたパンフレットでは、脚に自信の無い人はこのレストランで登山組を待っていることも可能とあったが、僕ら6人はもちろん全員が展望ポイントまで登った。
ちなみにトレ・チーメ(Tre Cime)とは、イタリア語で「3つの峰」や「3つの頂」という意味だ。その名のとおり、3つの高い岩山が並んで聳えている。
◎恐竜の足跡とエーデルワイス
さて、アウンロッツォ小屋からのハイキングの始まりである。途中所々で、現地ガイド氏が草花や岩の説明をしてくれる。
トレ・チーメを含めてドロミテ山群は海底で堆積したドロマイトで出来ている。道ばたにデンと腰を据えている大きな岩の前で、現地ガイド氏は手でくぼみを示した。恐竜の足跡だという(写真)。小さいから出現地のまだ恐竜が大型化する前のものだろう。ドロマイトが形成される時に、堆積する砂の上を恐竜が歩き、直後に砂が静かにかぶさり、2億数千万年後に現代のハイカーの前に現れたわけだ。
さらに進むと、現地ガイド氏は左の斜面を少し登った。エーデルワイスだ(写真)。自生するエーデルワイスは、目立たなくひっそりと咲いていた。現地ガイド氏が教えてくれない限り、絶対に気づかないほど目立たず可憐な花だった。
◎小さなチャペルと出合う
歩き始めて30分ちょっとたった頃、ほぼ平坦な道の左脇に小さなチャペルが現れた(写真)。チャペルはまだ新しそうだ。再建したものかもしれない。
この辺りのトレ・チーメは、角度の違いから峰がいくつにも別れて、美しい「3つの峰」になっていない(写真)。
「3つの峰」のトレ・チーメに会うには、さらに進まなければならない。とりあえずはラヴァレード小屋へ(写真)。
(この項、続く)
注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
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