国指定重要文化財の北海道庁旧本庁舎「赤れんが庁舎」に来ている。
◎樺太関係資料室に既視感、国境線の標柱のレプリカも本物とどこか違和感
ここの地下1階に樺太関係資料室が設置されている。南樺太は、2018年7月に行ったことがある。興味があり、資料室を一覧した。
ただほとんど感興は湧かなかった。知っていることばかりだった。
一角に、旧国境線を画した石標のレプリカが展示されている(下の写真の上)。これは、本物を18年にサハリン州立郷土史博物館(旧樺太庁博物館)で観た(下の写真の中央と下の写真の下)。レプリカは、いかにもレプリカという具合に新しく、しかも本物と細部でどこか違う。おそらくロシア側の協力が得られず、本物からレプリカをとれなかったのだろう。
◎通りにバラのミニアーチ
貧弱な展示に少しがっかりして外に出た。出口は赤れんが庁舎南側にある(写真=南から観た赤れんが庁舎外観)。そこを出て、僕は北2条通りを西に向かった。
少し行くと、北大植物園である。その南側を道路に沿って歩いた。さすが植物園の脇の道路である。バラのミニアーチが設置されていて、バラが咲いていた。まだ設置されて年数を経ていないのか、バラは小さい(写真)。
僕は藻岩山から直行してきているから、足は登山靴のままである。街中を歩くと、登山口は重くて、くたびれる。いったんホテルに戻ってスニーカーに履き替えてくるべきだった。
◎晴天の空に知事公館の美しさ
目指すは、北1条西16丁目にある北海道知事公館だ。札幌に来て3日目で、この日が最高の好天気だったが、夏至に近いため真上から照りつける陽光の強烈さには応える。
すっかりくたびれ果てて知事公館に着くと、門は開いているが、この日は土曜日で休館だった。公館の中は、2年前に訪れた時に参観しているので、さほど落胆はしなかった。
むしろ前に訪れた時は曇天だったので、好天のこの日、青空の下の広大で美しい芝生の庭に森を背景に建つ知事公館の姿を観たかったので、わざわざ赤れんが庁舎から2キロ弱の道を歩いたのだ。門を入ると、はたして知事公館は美しかった(写真)。
土曜日で開放されているのに、近くの人たちの姿はほとんど見えない。遊具もないから小さい子を連れてきても、しょうがないのかもしれない。僕だったらこんな日は、木陰の下で読書でもするだろう。
◎サケを獲った擦文時代の集落址も
広大な庭園の南に幅約1メートルの川が流れている(写真)。昔は湧水の流れる川で、サクシュコトニ川と合流して琴似川となっていたらしいが、今は都市化で湧水は湧かなくなり、人工的に水を流して流れを作りだしているという。
敷地内にはあちこちに竪穴住居址が見つかっていて、サクシュコトニ川とともにかつてはここにもサケが上り、それを捕る擦文人が集落を営んでいたのだろう。竪穴住居址はお隣の北大植物園でも検出されている。
(この項、続く)
注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
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昨年の今日の日記:「旧ユーゴ3カ国周遊(6):酷暑に熱中症で失神の女性も;世界遺産のスターリ・モストは足元が危険」
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