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2026年07月08日02:39

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はやぶさ2、小惑星「トリフネ」に最接近してフライバイ、地球防衛に日本が貢献も

 JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」が、地球から約1億キロ離れた小惑星「トリフネ」に18時30分頃にフライバイ(接近通過)し、プラネタリーディフェンス(地球防衛)の実証した。5日、JAXAが発表した。
 ちなみにはやぶさ2が最接近直前、700万キロの距離から撮影した「トリフネ」は、ただの点にしか見えない(写真)。ここから約500メートルの距離まで最接近したJAXAの技術は、素晴らしいと言える。

◎リュウグウのサンプルリターンに続いて
 最接近後にも、探査機は正常な状態を維持した。地上からの交信で確認した。
 翌6日にJAXAの発表したトリフネ写真は、「雪だるま」のように2つの小惑星がつながったような形だった(下の写真の上)。2005年に先行機の小惑星探査機「はやぶさ」が探査「イトカワ」に似ている(下の写真の下)。将来は、トリフネの2つの小惑星はイトカワのように合体するとみられる。
 さて今回のミッションでは、直径500メートル程度と推定されるトリフネの中心からわずか500メートル程度の距離を秒速約5キロの相対速度で通過し、搭載カメラなどで観測することにしていた。小惑星「リュウグウ」のサンプルを2020年12月に地球に送り届けたはやぶさ2にとって、その後の「拡張ミッション」で最大の山場となるイベントだ。

◎最接近フライバイ技術は小惑星衝突回避技術に貢献
 この最接近してのフライバイ技術は、小惑星の地球衝突から人類を守るプラネタリーディフェンスへの貢献となる。小さな天体に探査機を正確に導ける技術は、探査機を意図的に衝突させて小惑星の軌道を変える手法の基盤になる。
 NASAは2022年、探査機「DART」を小惑星に衝突させて軌道変更の効果を確かめており、日本も同様の衝突回避策に貢献できるようになる。別の目的で開発された探査機による高速フライバイ観測は、地球衝突の恐れがある天体が見つかった際の緊急探査の模擬にもなるし、場合によっては小惑星に衝突させて軌道変更をできる可能性がある。
 言うまでもないが約6600万年前の白亜紀末にユカタン半島沖に落下した直径10キロ程度の小惑星衝突は、地球生命の約75%が失われたカタストロフィーであった。近いところでは1908年、直径60メートル程度と極少の小惑星がシベリア、ツングースカ川上流に衝突し、約2150平方キロにわたってタイガをなぎ倒したツングースカ大爆発を起こしている(写真)。爆発威力は、広島型原爆の数百倍の約5メガトン級だったとされる。これが大都市上空の落下であったら、大惨事になるところだった。

◎次の目標は地球近傍小惑星「アポフィス」
 こうした脅威は、決して過去の事件ではない。
 例えば直径約335〜340メートルの小惑星「アポフィス」が、2029年4月13日に地球静止軌道(約3万6000キロ)より内側の3万2000キロまでの大接近が予測されている。NASAによると、地球衝突の恐れは無いというが、仮に地球に衝突したら大きさから考え、ツングースカ大爆発以上の大惨事になる可能性が高い。
 DARTの成功に続き、今回のはやぶさ2の最接近フライバイは、人類が地球衝突の恐れのある小惑星を発見した場合、その小惑星に衝突させ、軌道を変えられる技術を世界で2番目に日本も手にしたことになり、極めて意義深い成功だと言える。
 はやぶさ2は今後、2027年12月と28年6月に地球スイングバイを行い、31年7月に最終目的地の小惑星「1998 KY26」に到着する予定だ。直径約30メートル以下と推定される超小型・高速自転の小惑星への、世界初のランデブー探査に挑む。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202607080000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「ビーグル号航海記のダーウィンも観ることが叶わなかった不毛のパタゴニアで生き延びた『巻き毛のウマ』」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202507080000/

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