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2026年05月24日01:40

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世界最大級の鳥ヒクイドリのとさかは紫外線で発光、いったいなぜ? 種で異なる模様と光らない種も(下)

 オーストラリア北部とニューギニア島に棲むヒクイドリのとさか(写真)の役割は何なのか。仮説はいろいろ提出されているが、それを突きとめる研究が始まった。恐竜の頭飾りの理解に重要だと考えられるからだ。

◎視覚的なディスプレイに何らかの役割か
 とさかは「カスク(casque)」とも呼ばれる。フランス語で「ヘルメット」を意味するが、実際には脆いことから、頭を保護するために発達したものではないだろうと、グリーン博士は指摘する。
 また、発情期にオスがメスを巡って争うために進化したシカの角とは異なり、ヒクイドリはオスにもメスにもとさかがある。有力な仮説は、視覚的なディスプレイにおいて何らかの役割を果たしているというものだ。
 詳しく調べるために、グリーン博士の研究チームは、ヒクイドリのとさかに紫外線を当てると光るかどうか確認したいと考えた。ほとんどの鳥は、紫外線の波長が見えることが明らかになっている。もしとさかが紫外線の下で光れば、この突起が視覚的な信号の伝達に関わっている可能性が示される。

◎博物館の標本は紫外線ライトを当てると光った
 この研究が始まった2020年当時、世界各地で新型コロナウイルスの感染拡大に伴うロックダウンや渡航制限が実施中だった。そこで研究者たちは、遠くに行かなくても研究する方法はないか模索した。
 この鳥が生息しているパプアニューギニアには行けないが、博物館や研究室にある標本なら利用できる、とアリゾナ大学の解剖学者で論文の最終著者でもあるポール・ジニャック博士は語る。
 ジニャック博士は、保存されているヒクイドリのとさかを調べるために、数種類の紫外線ライトを注文した。ライトを当てた途端に、100年以上前のものも含む博物館の標本は、紫外線の波長の下で鮮やかに光った。
 グリーン博士がジニャック博士からテキストメッセージを受け取ったのは、コロラドからニューヨークへ向かう飛行機の中だった。写真も送られてきて、「ついに確認した」と書かれていた。

◎ヒクイドリには見えているのか
 次のステップは、生きたヒクイドリも同じように光るかどうかを調べることだった。そこでグリーン博士は「ジンジャー」を訪ねることにした。こうして「ジンジャー」は、この研究で初めて光ることが確認された生きたヒクイドリになった(写真)。
 他種のヒクイドリでも実験をした結果、光の色が似ているものの、とさかに現れる模様が異なる種が判明した。漆黒のとさかを持つコヒクイドリ(Casuarius bennetti)は全く蛍光を発しなかったが、くすんだ緑や黄色、茶色のとさかを持つヒクイドリとパプアヒクイドリ(Casuarius unappendiculatus)では、それぞれ違う場所が光った(写真=パプアヒクイドリの発光)。

◎とさかが何らかの視覚的役割を持っているのは確かだ
 この蛍光が単なる奇妙な現象ではないことを立証するため、グリーン博士らは、とさかに反射した紫外線がヒクイドリの目に見えるかどうかを確かめなければならなかった。
 研究の結果、反射された光の波長は365〜385ナノメートルの範囲にあることが示された。つまり、ヒクイドリに見えている可能性があるということだ。野生のヒクイドリが生息する暗い熱帯雨林の中で、この明るく光る模様がどの程度目立つのかを突き止めるには、さらなる実験が必要だ。
 結局のところ、今回の新発見は、とさかが何らかの視覚的な役割を果たしているという考えと一致するようだ。おそらく、ヒクイドリが自種と他種を見分けるのに役立っているのだろう。
 グリーン博士は今後の研究で、こうした紫外線の信号がヒクイドリの生息する自然環境で見えるかどうかを調べ、とさかの目的をさらに詳しく解明したいと考えている。
 また、この研究がきっかけとなり、保全活動や博物館の標本の分類が進むことを期待しているという。なぜなら、種ごとに違った蛍光を発するとさかは、種を迅速かつ簡単に追跡し識別する手がかりとなり得るからだ。

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昨年の今日の日記:「宇宙最大の系外惑星見つかる、太陽系最大の木星の2.2倍、地球の約24倍、限界に近いのでやがて消滅」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202505240000/

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