mixiユーザー(id:11672499)
2019年10月25日00:08
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酒場128「ドメーヌ・サンタ・デュック エリタージュ2016」
�，�値打ち。コート・デュ・ローヌへ再戦じゃい！とウキウキで買ってきた。よくよくラベルを見直せば、「VIN DE FRANCE」。なんで？
POPにも裏書きにも、「コートデュローヌ中から優れた葡萄を買い付けて作るセレクションワイン」との記載があるのに。
色々ググってみたが、「コートデュローヌの葡萄以外を使っていないとは言っていない」という事なのかなぁ。
フランスワインは本当にむずかしい…。ドメーヌ、生産者は正にローヌでも優れた杜氏らしく、「エリタージュ」は某人気ワイン漫画にも登場したらしいので(当然読んでるが、覚えてない)、期待は膨らむ。はーいよーいすたーと。
��南仏にしては薄い。透けちゃうけど深みのある、パープル・ルビー。光沢はあるが、濁りというか曇りというか。アシの降り方も、もやぁ〜、っとしていて楽しい。
香りはかなり立ち、すごく良い。甘い。だがバニラではなく、葡萄の甘さ。梨の甘さ。濡れた土、と言うよりはアスファルト。アルコールも相当。スパイス感はあるが、梅干しや紫蘇のようなひなびた落ち着き。木材。
��8.5点。極上。超葡萄。フレッシュで明るい。甘んめえ。ボディは中庸よりかなり軽い。タンニンと酸味が円やかに均衡し、葡萄の甘さを引き立てる。ただ甘い訳がない。アメリカン・チェリー、焙煎したコーヒー豆、やっぱり梅干しちっくな、酸、塩、旨「味」で長い余韻を飾る。
元気はあるが、品がある。それは洗練された動きだ。
先日感銘を受けた「Ｅ・ギガル社 コート・デュ・ローヌ・ルージュ」を純文学とする。
なら、「ドメーヌ・サンタ・デュック エリタージュ」は、エッセイだ。共に優れた。
この二者は価格差もほぼ無く、産地にも少なからぬ共通項がある。
ギガルが「読み解き、感じろ」とそびえれば、サンタ・デュックは「色々あって、こんなんどう？」と寄り添う。今日わたしがサンタ・デュックを僅かに高く評価したのは、完全に好みの問題である。
どちらも、手法は異なれど美味いサケを求め易く提供しようとする、貴く丁寧な仕事と、熱意とを感じた。
双方の最安価帯のワインを味わい、これだけ鬱陶しい批評が出来るのだから。それくらい美味いと言うことなのだ。
「コート・デュ・ローヌ」
またおかしくなりそう。
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