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2019年02月14日00:46

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アレクサンドル ネフスキー

『アレクサンドル・ネフスキー(Александр Ярославич Невский)』早稲田松竹にて。ソ連1938年、セルゲイ・エイゼンシュテイン&ドミトリー・ワシーリエフ監督。13世紀のノヴゴロド公国やウラジーミル大公国の英雄としてロシア正教会で神聖扱いされているアレクサンドル・ネフスキーの物語。この辺の歴史になると、映画解説を摘まんだだけではなかなか理解が追い付きません。1939年に締結された独ソ不可侵条約への悪影響を避ける為1941年迄は小規模な上映、独ソ戦が勃発するや対独プロパガンダとして積極的に上映されたとの事ですが、じっくり腰を据えて学習しないと本筋はなかなか捉え辛いものがあります。が、「ロシアの大地を訪れる者を歓迎しよう、しかしもしも剣を携えて来る者であらばどんな時代であってもロシアの大地はそのような者を全滅させるであろう」旨のずっしりと恐ろしいまでの繰り返しのメッセージは余りにも強烈過ぎて、来る日露戦争を飛び越して現在の北方領土交渉が頭を掠めました。氷上の戦いでドイツ人達を迎え撃つ際の重く苦しげな音楽は単にソ連のプロパカンダ映画を後押しするだけではなく、敗走するドイツ騎士団の足元の氷が割れて湖の底へ沈んで行く場面を尚更生々しいものにしていました。
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