・補正値
63Hz +1.8db
125Hz +2.0db
250Hz 0.0db
500Hz 0.0db
1kHz −0.9db
2kHz −1.4db
4kHz −1.6db
8kHz −1.6db
16kHz −1.6db
・補正対象
DG全般
デッカ(モノラル期)
米コロンビア原盤
NAXOS初期(ゲルミダス音源および自社音源)
テイチク(ゲルミダス原盤およびモノラル復刻音源)
コロンビア及びスプラフォン(アナログ〜デジタル初期)
EMI(アナログ音源の東芝プレス)
RCA(アナログ音源のRVCプレス)
統合前のフィリップス、EXTON、米テラーク、ワーナーとのオーケストラ・アンサンブル金沢シリーズ、米VOXなどの中域の音彩の豊かな音源により自宅メインシステムを聴感上フラットに調整した条件下での汎用補正値。ターゲットは枚数が最も多いDGに合わせているので、たとえばNAXOSだとやや高い高域をもう少し下げるほうがいいですし、逆にEMIはもう少し値を抑えられますが、スライドバー方式のイコライザーのためもとに戻すのが難しく、汎用の扱いにしています。
中高域の幅広い強調により中域の音彩がマスクされて白っぽくなり低音の伸びの不足で陰影が浅くなっている音源を、この補正によりホールで聴くクラシック特有の深みのある響きのものとして聴くことができます。
室内音響のピーク・ディップ補正用途ではスライドバーの移動範囲が大きくなりますが、音源の補正用途では補正値自体は大きくないものの幅広い周波数をベルト状に変化させる使い方になります。その意味では、本来この2つの用途のために専用設計された機器があってしかるべきなのですが、グラフィックイコライザーそのものが使われなくなった現状では期待できません。個人的には0.1db刻みで数値を変えられ、少なくとも5パターンの補正値をメモリーできるデジタル式グライコがあれば最高なのですが……。
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