2013年6月発行
時代小説とばかり思い込んでいたら、これは現代もの。
小学6年生の男の子が橋から落下し、病院のベッドで目を覚まさない。
魂が浮遊し、三途の川までやってくると、
そこには奪衣婆,懸衣爺という閻魔に使える鬼(外見は金髪美女と県知事風)がいて、
現世に帰りたがらない男の子は三途の川の渡し守の手伝いをさせられる。
渡し守の二人は江戸時代の人間で、死者を彼岸まで送り届ける仕事だが、
死者に未練があると舟が揺れて、死者が地蔵玉を手放してしまって
彼岸に渡せない。
そうなると死者の未練(地蔵玉)を探しに現世にやってこなくてはならない。
その手伝いをするうち自分がなぜ橋から落下したのかを見極めねばならなくなる。
ログインしてコメントを確認・投稿する