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日記一覧

2014年9月刊行。 訪問医療の医師、看護師が経験した6編の短編集。この著者の外科医としての作品は何作か読んだが、終末医療にも関わっていたとは知らなかった。 在宅医療の難しいところの家族との関わりや、安楽な看取りを叶えられない現実、厳しい仕事であ

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微笑む人(貫井徳郎)
2021年06月21日13:02

2012年3月刊行。 著者曰く「ぼくのミステリーの最高到達点です」 エリート銀行員が妻子を殺害した事件において、誰もが柔和で温厚なあの人がそれはあり得ないと証言する。 本の置き場所がなくなったからと殺害動機を自供している。興味をもった作家が本に

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2015年8月刊行。 江戸人情噺というところか。天野三哲は神田三河町の小児医。面倒くさがりの藪医と近所で評判であるが、やる時はやる。凄腕産婆、薬種問屋など魅力的な登場人物多数。

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花宴(あさのあつこ)
2021年06月06日09:09

2012年7月発行。 小太刀の名手である娘、紀江が主人公。「女子の剣は敵を作り、倒すも何をのではありませぬ。己の身を守り、難をはらうためのものです。」と亡き母から教えられた。 一人娘であり、300石の家を守るため、父の推す人と結婚するが、以前に婚約

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天を測る(今野 敏)
2021年06月03日13:25

2020年12月刊行。 隠蔽捜査シリーズは何作か読みました。著者にとって珍しい時代小説なので読んで見た。 小野友五郎が主人公。幕末の小説は結構読んだつもりだったが、この人物のこと知らなかった。 咸臨丸に乗り込んだ測量方であり、実務にたけた優秀な人

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2021年3月刊行。 今作は口入屋兼金貸しの夫婦が殺害された事件。驚愕したような死に顔を二人がしていた。 同心木暮信次郎は20年前に亡くなった母親の命日に墓参りした。住職と話すうちに母親の言葉を思い出す。 「死の間際、何を見たのであろうか」という

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