mixiユーザー(id:20839049)

2020年04月22日18:59

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街の灯

『街の灯(City Lights)』米国1931年、チャールズ・チャップリン監督・脚本・製作・主演、ヴァージニア・チェリル、ら。
チャップリン映画はこれまで何回となく観て来て、彼の偉大さは理解しているつもりでしたが、改めて凄い人物であった事がわかります。解説を読まなくとも、完璧主義に裏付けられた製作であったろう事が伝わって来ました。寂しく悲しそうに斜め下へ向ける視線、きらきらと上目使いで人になつこうとする視線、女性に惚れしまう視線、、小さな体、大きな眼で自在に周りを取り込んで行く仕草がこんなにも観客を惹き付けていたんですね。正直言いますと、私、昔は「それなりに」チャップリン映画を楽しんではいたのですが、腹の底から爆笑した感覚ではなかったのです。テンポの速いドタバタ劇が性に合わなかったというか。しかし、今回は結構笑わせて貰いました。「笑う」とは、その時の自分の気分や体調なんかでも、どの程度笑うか、笑えるか、結構変わるもんだという事がわかります。街角で花を売る盲目娘に一目惚れ、浮浪者という身分を返上して掃除のアルバイト、八百長ボクシングへの出場、と健気な男の姿を見せてくれました。果たして目が見えるようになった花売り娘はフラワーショップを構え、まさかと思っていた男が自分を助けてくれたのだったとは、、、心暖まりました。しかし、この頃から、ボクシングにも八百長が蔓延っていたのか、、と思うと複雑な気分ではあります。
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