「最高の愛国心とは、貴方の国が不名誉で、悪辣で、
馬鹿みたいな事をしている時に、それを言ってやることだ」
(ジュリアン・バーンズ)
---
私はこの国が好きだ。愛していると言ってもいい。だが、この気持ちがどこからきているのか考えてみると「帰属意識」ということになるだろう。確かに、地元が好きだという気持ちに近い。だから、この感覚は少し客観的に捉えておく必要があると思う。外国に住んで数十年もたてば薄れていくようなものかもしれないのだから。
---
功利主義がもたらしたフラットな世界で従来の権利を奪われていった、得られなくなった層が最後に縋りつくのは「人種」「国籍」「性別」といったファンダメンタルな要素だ。例えば、「俺は無職で何も持たないが、白人だから(あいつらよりも)優れているはずだ」というのは、白人であることが現実世界で意味を失ったことの表れでもある。
世界は着実に変わってきており、その反発が起こっているのだと思っている。
ログインしてコメントを確認・投稿する