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2018年06月26日06:43

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組織で働く心理職

 市中で開業する場合を除くと、心理職は組織に属して働くことになります。その組織は日本では「一般企業」「学校」「病院」に大別されます。ところで、授業で「心理学」そのものについては詳しく学ぶでしょうが、「社会人としてのマナー」「それぞれの組織に固有のローカルルール」については学校の授業にあるのかな? というか、そういった知識が必要なのは心理職に限定ではありませんね。

【ただいま読書中】『病院で働く心理職 ──現場から伝えたいこと』野村れいか 編著、 国立病院機構全国心理療法士協議会 監修、日本評論社、2017年、2200円(税別)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4535563608/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4535563608&linkCode=as2&tag=m0kada-22&linkId=4512c96c2964e410f878f8ffbc54e185
 「心理カウンセリング」と言えば「1対1の個別カウンセリング」をイメージする人が多いでしょう、というか、私自身がそうです。しかし、病院で仕事する場合に、臨床心理士は「がっちり組み上がった組織」に最初から放り込まれることになります。
 国立病院機構では2017年から新人心理職に対して研修が開始されました。「多職種との協働」「医学の知識」「社会人のマナー」「記録の書き方」「組織の仕組み」「法律や制度」「臨床研究」など研修内容は多岐にわたりますが、どれも重要なことばかりです。というか、これまではそういったことをきちんと体系的に教えずに「現場で見て覚えろ」だった、ということに私は驚きます。
 「総合病院」「精神病院」「児童精神科」「ガン病棟」「高齢者」「周産期」「災害支援」など、具体的な話が次々登場します。本書の“ターゲット"である「病院勤務を考えている新人臨床心理士」以外でも、「病院の組織の動き方」に興味がある人には、いろいろな示唆が得られるのではないか、と思える本です。「病院」は一種の「ブラックボックス」ですから。


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