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2018年03月19日07:07

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黄色いレンガ道

 あれも一種の「(魔法の)点字ブロック」だったんでしょうか?

【ただいま読書中】『点字ブロック』徳田克己・水野智美 著、 福村出版、2011年、2800円(税別)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4571420374/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4571420374&linkCode=as2&tag=m0kada-22&linkId=34ed2f0293a18c6e3d25638f5aa874f9
 点字ブロックは、2000年に通商産業省が統一規格を示しました。一つは「誘導ブロック」と呼ばれる線状のもので、進行方向を示しています。もう一つは「警告ブロック」という点状のもので、交差点・横断歩道・階段・ホームの端などを知らせるものです。ちょっと変わった実例で、和式トイレの両脇にブロックを設置して、足を便器に突っ込まないようにしている写真も紹介されています。
 各国での点字ブロックも本書には次々登場します。実際に出かけて地面をにらんで写真を撮って帰ってくる、なんという旅行でしょう。アジア各地には日本とほぼ同じタイプの点字ブロックが使われています。なんと北朝鮮でも。イギリスでは警告ブロックが3種類使われ、視力障害者が「何の前で立ち止まっているか」がわかりやすいようになっています。さらに点字ブロックが鮮やかな色で塗り分けられているのは、弱視者用だそうです。
 利用者を危険に陥れる設置ミスや、混乱をもたらす誤用の例も豊富に紹介されます。私が意外だったのが、マンホールでブロックが切れたら、利用者は途方に暮れる、ということ。そうか、そこからどちらに向かえば良いのかヒントがなくなっちゃうのですから。こちらはつい「先」を見てしまうけれど、見えない人にはその先が断崖絶壁なのか車道なのか歩道のままなのか、何もヒントが与えられないので、とても意地悪な「中断」なのです。目が見えているからこそ「見えない」ものが、この世には満ちているようです。もっと想像力を鍛えなければいけません。


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