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2018年03月11日10:04

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葱の天ぷら

 うどん屋などで刻み葱や天かすを「ご自由に」と鉢にどんと盛って置いてあることがあります。若くて金がなかった頃には、ずいぶんこれに助けられました。無料で「かけ」が「たぬき」になるのですからどんと山盛りに。
 今ではそこまで山盛りにしようとは思いませんが、やはりこういった店のサービスのお世話になることはあります。ただ、年を取ったせいか、一つずつスプーンですくうのが面倒。刻み葱の天ぷらをほぐしたものが山盛りになっていたら、一度に“両方"を追加することができるんじゃないです?

【ただいま読書中】『熱風大陸 ──ダーウィンの海をめざして』椎名誠 著、 山本皓一 写真、講談社、1988年(89年8刷)、748円(税別)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4062038978/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4062038978&linkCode=as2&tag=m0kada-22&linkId=603eb106d8e2b4ec696329e7802152b0
 パタゴニアで「広大すぎる荒野」にヤられてしまった著者は、パタゴニアよりももっと広い荒野があることを知ります。オーストラリアです。ならば行かねばなりません。日本を2月に発ち、南岸のアデレードに到着。目指すは、北岸のダーウィンです。一行5人(日豪英の混成チーム)は2台の車に分乗し、簡易舗装あるいは赤土のダート道路の「ハイウェイ」を疾走します。
 行く先々で出会う荒野で生きるオーストラリア人(あるいは移民)の生活ぶりはワイルドでなかなか衝撃的です。そういえば、夏のシベリアは「蚊の天国」だと何かの本に書いてありましたが、夏の(日があるうちの)オーストラリアは「蝿の天国」だそうです。荒野を歩くと、蝿の集団が群ができて、目・鼻・口にまとわりつきます(水分補給をしているのではないか、と著者は想像していますが、それなら汗でべったりのシャツでも良いはず。ただその想像が当たっていても当たっていなくても、牧場で牧畜の糞に群がっていた蝿が自分たちの顔にも群がるわけで、あまり気持ちよくはないですね。
 道路には危険がいっぱいです。たとえばカンガルー。体重100kgが時速40kmで車に突っ込んできて、車も時速100km以上で走っているのだから、どちらかが“負け"ます。大体はカンガルーが死ぬのですが、道路外にひっくり返って放置された車もけっこう多いそうです。また、ロードトレイン(何両も連結された大型トラック)は、すれ違うのも追い越すのも命がけになります。とにかく“海外"には「日本とは違う“異世界"」が実在するのです。なるほど、マッドマックスが生まれたわけだ。
 私はたぶん、観光旅行でも耐えられないでしょうね。そんな旅をやってみせる著者には、単純に脱帽です。


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