ローガン 洋画、漫画原作
僕は見ててイライラしました!
ローガンっていうのはこの映画の主人公のX-MENのキャラクターのウルヴァリンのことです。ややこしいけどジェームズ・ハウレットって名前でもあります。
僕はまず前提としてコミックス版とTVアニメ版のX-MENが好きです。でも、漫画どうしがクロスオーバーしたり他の作家さんが描いたりで設定が混在していくことには寛容な方だと自分では思っています。パラレルワールド設定もわりとOK派。
そんな寛容な僕でも、ちょっと今回のローガンって映画はなんだか酷かったイメージが強いです。
映画のシリーズで起きたことを踏襲し続けてきた結果、もはや原作とはかけ離れたお話になっちゃった。
いったいこの2029年はどの世界に到達する次空間なのか? というか手前の映画を無かったことにしないためにどれだけの面白さを犠牲にしちゃったのか?
ケーブルが出てこないことがこんなに僕をがっかりさせるなんて!(これは発見でした)
あと、ウルヴァリンの老化した姿はデザインとして僕は受け入れられたけれど、カート・ラッセルのウルヴァリンが見たかったです。せめて声優は江原正士さんがやってくれたら。山路和弘さんも超好きな声優さんではあるのですが。
今作では暴漢に襲われるシーンが多かったから江原正士さんの方が良かったかなあとか思ってしまう。
X-23についてはこういう出し方するならもう文句言う気も失せるんだけど、この映画で原作再現が目的でも無く、キャラクター再現が目的でもなく、アメリカの政治問題とか社会問題とかもどうでもよく、X-MENは名前だけ借りたとしたら、唯一映画的な面白さとして、SF的によくわからないけれど自分の子供って子供と親の絆とか精神のつながりとかを描きたかったのかもしれない。
けれど、X-MENのキャラクターの中を探せば、それにもっと適したキャラクターが他にごろごろ居るような気がする。
ケーブルにしてもウルヴァリンにしてもクロスオーバー作品によく出てるキャラクターだけど、権利が幾つかの会社に別れちゃってて、会社同士の思惑がいろいろあったうえで、先手を打ってX-23を出してきたのかと思ったら、作品に対する思いとか無いんだなって思った。
しかも、時間的な尺はわりとつかってたとは思うんだけど、設定のせいもあってかコミュニケーション不足で親子の間に絆とか感情が芽生えたとはそんなには感じられなかったかなあ。子供の性格があんな感じだから「たまたまの気まぐれでそういう行動とっただけじゃね?」とか思ってしまった。
まあ、時代設定と言い終わり方と言い、続編作ろうと思ったら作れる形にしちゃったけど、申し訳ないけどこんなシリーズ辞めて、嫌いだけどディズニーに権利を譲ってディズニー版X-MENを最初から作り直してほしい。
もしそれが望ましい作品群になるなら、その上でアヴェンジャーズとかデット・プールとかX・フォースとかも作り直してほしいなあ。
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