第11章 黒い沼 耳鳴りしそうな叫びさえそれと認識できぬまま、バドルの目は青年の白い姿がみるみる赤く染まりつつ斜めにかしぎ、背中から沼へと倒れ込むのを見た。弱々しくあがく手足に黒く粘る泥水がまとわりつき、朱に染まりつつある白を丸ごと呑み込み
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