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2020年12月29日14:19

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タイトル未定メモ 10

さて、総合学習の時間である。
進学組は集中講義を行う。
わたしはバカなので、選択はお菓子作りにした。
実習室でお菓子を作り始める。
「甘い香りがするな、何を作っているのだ?」
ぬいぐるみのアリシアはトローンした顔で尋ねてくる。
貧乏令嬢には関係無いモノらしい。
「星形クッキーだよ」
くくく、完成したらアリシアが欲しがるに違いない。
ワサビ入りのクッキーを混ぜておこう。
くくく……。
うん?急にお腹がゴロゴロする。
少し席を外すと。
あれ?ワサビ入りのクッキーはどれだっけ?
クッキーを焼く頃には混ざってしまった。
……。
美味しそうに焼きあがると。
わたしは固まっていた。
「おぉ、これがクッキーなるモノか。当然、食べさせてくれるよな」
アリシアの言葉に適当な個数を渡す。
ボリボリと食べ始めるアリシアは嬉しそうである。
わたしも一つ……。
ツーん、ワサビ入りだ。
一つ目にして当たりなのか、当たりなのか。
そして二つ目……。
ツーん。
もう、嫌だ!
「アリシア、全部あげるよ」
確かワサビ入りは三つのはず。このまますべてあげてしまえば……。
「誰だ、わたしのクッキーにワサビを入れたのは?」
うん?家庭科教師のおばちゃんが怒っている。
「犯人は停学処分だ!」
ヤバイ、バレたら死亡コースだ。
しかし、他にワサビ入りのクッキーが見つからない為にグダグダで終わった。
ふう、命拾いした。

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