東京ステーションギャラリーで「超絶技巧を超えて 吉村芳生」展。入り口には、本人の顔写真が日付と共にずらっと並んでいる。一年間毎日自分の顔を写真に撮ったのかと思ったが、よく見るとすべて鉛筆画。写真を元に9年間かけて仕上げたという。一見すると写
山梨県立考古博物館で「うずまくみずのかたち〜水煙文土器の世界」展。火焔型土器に比べて、水の流れを思わせる造形があるため「水煙文」と名付けられた。山梨県がその中心とも言え、高さ1メートル近い巨大な瓶がいくつも発掘されている。中には意図的に破壊
ボストンに下手な絵ばかりを集めた「バッドアート美術館」という美術館がある。収集の基準は、つまらなくない下手な絵、だという。ほんとに下手なのだ。味がある、という絵や、風刺を目指したがあまりにテクニックがない、という絵もあるが、大半は単に下手な
竜王駅近くの古民家を再生し、同時にアートを仕掛けるという試み。「蚊帳の家 完成お披露目会」に顔を出す。嘉永二年という表記の間取り図があるという家(原本を見ていないのでやや不安)。確かに古いが、柱や長押がそれほど使い古されていない感じだ。もち
「甲府商工会議所だより」の11月号が発刊しました。「甲斐の地誌、随筆、実録」を記しました。表紙は、国芳とその一門による「甲斐名所すご六」(県立博物館蔵)にしました。甲斐の名産や名所が各コマに描かれています。本文ではこの双六に触れる余裕はありま
甲府の桜座で、「にほんのこころ〜出会い一夜のウタ〜」というタイトルで、新良(あら)幸人(沖縄民謡風の歌手)と、小川美潮(宇宙真理のかけらを見つけ歌にするのが仕事、と自己紹介)が一時間ずつ歌う。その後に、このお二人と桜座を仕切る龍野さんを加え
山梨県立図書館にて、「立川談慶 出版記念落語会」。彼の9冊目の著書『「また会いたい」と思わせる気づかい』を記念して、朗月堂さんの主催で開かれた独演会。まず、「子ほめ」と「権助魚」で。こういう前座話はかえってむずかしい。談慶さんはかなりのスピ
三井記念美術館で「仏像の姿 〜微笑む・飾る・踊る〜」展。「仏師がアーティストになる瞬間」という謳い文句で、見ていて楽しい仏像を集めた。ちらしにも掲載されている不動明王など顔の稚拙さと体の躍動感のギャップが面白い。他に今にも駈けだしそうに片足