mixiユーザー(id:5099619)

2018年11月11日23:53

96 view

歌手と座談

甲府の桜座で、「にほんのこころ〜出会い一夜のウタ〜」というタイトルで、新良(あら)幸人(沖縄民謡風の歌手)と、小川美潮(宇宙真理のかけらを見つけ歌にするのが仕事、と自己紹介)が一時間ずつ歌う。その後に、このお二人と桜座を仕切る龍野さんを加え、石川が司会の座談会。
お二人が歌った中から二曲を選んでプリントする。そこから話を進めた。
まず、新良氏の歌った「浜千鳥(ちじゅやー)」。明治の初めころ出来た歌だという。新良氏は石垣出身だが、この歌は沖縄本島の方言で歌われる。
石川からは、千鳥の蘊蓄など。甲斐国では千鳥はほとんどいないが、「古今集」の「塩の山差出の磯に住む千鳥 君が御代をば八千代とぞ鳴く」が有名。鳴き声を「チヨ」と聞きなして、めでたい鳥としている。また、新良さんの歌では、旅に出ると草に寝る、と歌っているが、これも「草枕」という形で歌に詠まれている。こうしたものを踏まえて作られているのではないか、という話。
小川美潮さんは「おかしな午後」。この歌は、妄想と言うか、架空の世界で遊ぶというか、そういう歌なのだが、作ってから何年かして、映画「つぐみ」の主題歌になった。これは吉本ばななの「TSUGUMI]の映画化だが、監督がこの話の世界にぴったりだというので、話が来たそうだ。
つぐみも鳥だが、こちらではなく、彼女が今日組んでいるピアノとギターとのユニットを「月の鳥」というところから、鳥の蘊蓄。月の鳥といえば、夜飛ぶ「ほととぎす」を思い浮かべる。小川さんの声がほととぎすを思わせるのでぴったりのユニット名。「ほととぎす鳴きつる方を詠むればただ有明の月ぞ残れる」でも知られる通り、ほととぎすは夜飛ぶので、月の鳥にふさわしい。
まあ、そんな感じで始まり、40分ほど、客席からの質問・感想も含めて話をした。

桜座では今年、「桜座LaboFesta」と名付けて、実験的な公演を何回か行った。「やまなみ文化基金」から助成を受けていることもあり、地元の人間も少しからめようという実験だったのかもしれない。呼ばれるとあちこち出てしまうのも、どうかと思うが、スケジュールが空いているし、「生」の舞台やコンサートは好きなので、手伝ってもいいかな、というノリで出演しました。



0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する