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日記一覧

浮世絵講座11月
2017年11月30日20:31

今月のスコレー大学の講座は、「甲斐国を描いた浮世絵」を扱った。慶応4年の柏尾の戦い(板垣退助の官軍対近藤勇の幕府軍の戦い)の三枚続は、勝沼の大善寺の門前で近藤勇が吼えている図柄。明治7年の芳年の作品だ。そして、広重(初代)の猿橋。縦二枚続と

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大村美術館
2017年11月26日23:48

韮崎市立大村美術館で開館10周年記念の「女性の華やぎ」展。所蔵品の中から優れた作品を展示するという。数年ぶりに訪れた。大村氏がノーベル賞を受賞して一時は人気だったというが、今では落ち着いている。ただ、彼の業績というか数々の栄誉と、男性作家の

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11月のAIRY
2017年11月25日23:37

今日から、山交百貨店での古本祭。いろいろと物色した後、AIRYへ。イギリス出身のスティーブン、ふだんはシェフとしても働いているという。ビールやコーヒーの缶、スーパーで売られているパックに入った肉(シールは「お買い得」と書いてあるらしい)、吊

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勘九郎七之助特別公演
2017年11月23日22:20

コラニ―文化ホールにて、「中村勘九郎中村七之助特別公演」。全国の芝居小屋を中心にあちこち回っている。甲府の次が群馬での公演で、最後。まず、「歌舞伎塾」という名で、女形の化粧や鬘つけの様子を仲弥が実演。その傍ら、太鼓やつけうち、各種の笛での効

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24日(金曜)FMフジで、柳沢吉保の話をします(午前8時半過ぎから約8分)。今回は、<吉里は将軍徳川綱吉の御落胤(ごらくいん)という説>について話した。吉保が異例の出世をしたことに結び付け、江戸時代の「実録もの」では、この説が述べられ、流布し

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山梨文芸協会20周年
2017年11月20日19:52

山梨県でものを書く人たちが集まる、山梨文芸協会が出来て20周年になる。その記念講演を行った(19日、日曜)。本日(20日)の山梨日日新聞に記事が掲載された。参加者はかなり少なく、寂しい会ではあったが、まあそれも仕方ない。石川はこれまで、ここ

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安野光雅の世界
2017年11月19日23:29

南アルプス市立美術館にて「安野光雅の世界展」。画家、ではあるけれど、文章家としてもすぐれている。「算私語録」は愉快な本でした。今回は、まず、絵本「おおきなもののすきなおうさま」の原画全点。文字も入っているので、展示を見ながら絵本を味わえる。

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山梨県の生涯学習推進センターの講座「甲斐の古道を行く」を担当しました。全4回シリーズの3回目で、「昇仙峡の発見と甲府の町の風景」というサブタイトルを付けました。まず、「昇仙峡」という名称がいつ頃生まれて、いつ頃広まったかの考察。 江戸時代に

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国宝展
2017年11月12日00:25

京都に行くんだったら、京都国博の「国宝」展でしょ、ってことで、朝一で駆けつける(5日)。開館直前だったが、既に長い列ができていて、1時間待ちだという(実際は45分だった)。中も大混雑で、照明が暗いため、子どもが怯えた感じで母親の手を握り締め

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京都でミュシャ展
2017年11月11日22:53

京都駅の駅ビルに「えき」という美術館がある。乗り換えのちょっとした空き時間に寄れるところがいい(5日に訪れた)。何とミュシャ展だ。新国立でのスラヴ叙事詩が大きな話題になったほか、堺には常設のミュシャ館があり、9月までは滋賀の佐川美術館でもミ

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大和文華館の本館横に、文華館ホールという建物がある。明治期の辰野金吾設計の奈良ホテルの一部を移築したという。そこで、現代アートの展覧会。この一帯で、「学園前アートフェスタ」が開かれている。「学園前」とは近鉄の駅の名前で、駅前に帝塚山学園があ

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柳沢淇園展
2017年11月08日21:54

今回奈良へ行った最大の目的は、大和文華館の「柳沢淇園展」。柳沢吉里(甲府藩主から大和郡山藩主へ移封)の筆頭家老でありながら、画家その他の文人として名高い。18世紀前半に活躍した。彼の若い頃の「ひとりね」というエッセイは、甲斐の方言や地誌的な

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正倉院展
2017年11月07日23:35

奈良の国博で、正倉院展。毎年開かれているが、今回初めて訪れた。近鉄の駅を降りると、「現在待ち時間5分」と、掲示が出ている(日曜午後)。ほとんど並ばずに入れたのはよかったのだが、中は大混雑だ。正倉院には国宝がない。既に国が管理しているので改め

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横トリ
2017年11月06日23:58

横浜美術館で、ヨコハマトリエンナーレ。「島と星座とガラパゴス」というサブタイトルが刺激的。日本の若手とアジアの作家中心の展示。まず、美術館の外壁に飾られた十数隻の救命ボートと、数百着の救命胴衣(実際に難民が身につけていたモノ)をからめた柱。

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狩野元信
2017年11月05日23:49

週末は京都奈良に足を延ばしたのだが、その前に、サントリー美術館の「狩野元信展」のレポートを。元信は永徳の祖父で、16世紀前半に活躍した絵師。酒呑童子の絵巻物(サントリー美術館所蔵)はこれまでにも目にしたことがあるが、それ以外は意識して見たこ

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浮世絵講座
2017年11月03日16:06

先日の浮世絵講座では、富士山を取り上げた。「古典文学と富士」ということで、伊勢や西行や曽我兄弟の浮世絵など。「めでたいもの、日本の象徴」ということで、恵比寿大黒と富士の絵、外国人が驚いている浮世絵や朝鮮から見える富士など。「甲斐から見える富

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松本隆に紫綬褒章
2017年11月02日21:22

松本隆が紫綬褒章を授与されたという。めでたいことではあるが、若干の違和感もある。たしかに「はっぴいえんど」の頃から、ロックバンドにしてはあまり反権力の匂いはしなかった。「風が知っているだけだ」と突き放したディランに対して、「風をあつめて」と

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