◎「マンク」 デヴィッド・フィンチャー監督「市民ケーン」の脚本家、ハンク・マンキーヴィッツを巡る物語。くせ者マンクを演じるのはゲイリー・オールドマン。ますます上手くなってるいいなぁ。「市民ケーン」の脚本を書き上げるまでの物語とその1
◎「シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!」 アレクシス・ミシャリク監督舞台劇「シラノ・ド・ベルジュラック」が創作され、上演されるまでの物語。とても楽しく観ることができた。日本語タイトルは、かなり酷いと思うけど…(泣)。最近のフランス映
◎「アイヌモシリ」 福永壮志監督北海道・阿寒湖あたり。アイヌの人々の生活が、14才くらいの少年の心情と共に描かれる。久々に行われるイヨマンテ(熊祭り)の儀式。熊を生贄に捧げる、というものが現代の他の地域の人々に受け入れられるのかどうか、という
◎「おもかげ」 ロドリゴ・ソロゴイェン監督スペインの映画。かつて、6歳の息子が行方不明になったエレナ。元・夫が息子を旅に連れて行った時の事件だった。10年後、カフェで働く39歳になったエレナはフランスの海岸で、息子によく似た16歳の少年と出会う
◎「黒い司法 0%からの奇跡」 デスティン・ダニエル・クレットン監督原題は「JUST MERCY」。最悪な邦題。これで誰が観に行く俺が行くけど…。酷いタイトルだけど、これが凄く良い映画だった。アラバマを舞台に、黒人の冤罪死刑囚を助けようと、尽力す
◎「行き止まりの世界に生まれて」 ビン・リュー監督イリノイ州のロックフォードという、かつては栄えていたが、という街が舞台のドキュメンタリー。スケボー好きの3人の少年を追う。キャメラを廻すのは、そのうちの1人。中国系の少年だ。あとの2人は、貧
◎「僕は猟師になった」村本勝監督京都の、街と山の境界線あたりで、運送業と罠猟師とを営む方が、主人公。彼と家族を長期間に渡って追うドキュメンタリー。イノシシなどを罠で捕らえ、木の棒などで叩き、気絶させ、ナイフで命をいただく。こんな生活もあるの
海辺の映画館 キネマの玉手箱」 大林宣彦監督大林監督の遺作。思いがこれでもか、これでもか、と盛り込まれている。最近の、あの奇妙なテンションの高さは、好き嫌いが分かれそうですね。僕は嫌いじゃないですが。初期の頃の大林作品は好きになれなかった
◎「はちどり」 キム・ボラ監督韓国の映画。凄く良かった。1994年の15才の少女の生活を見つめるだけ、という感じで進む。しかし、なんともイイんだなぁ。逆光を意識したような映像も美しい。監督はエドワード・ヤンが好きだとのことだが、どちらかというと
◎「その手に触れるまで」 ダルデンヌ兄弟監督イスラム原理主義に影響されてしまった若者。15才くらいか中東系らしいが、父親はいない。彼の母親は、少々、酒に溺れたりもしている。ベルギー在住と思しき彼は、過激にあおる指導者の影響で、学校の
◎「娘は戦場で生まれた」 ワアド・アル=カデブ&エドワード・ワッツ監督映画館再開で、ようやく観ることができた。シリアのアレッポ。想像以上に酷いことになっていた。2016年のことだという。こちらはユーロ2016で盛り上がっていた頃で、なんとも申し訳な
◎「ライト・オブ・マイ・ライフ」 ケイシー・アフレック監督監督、主演がケイシー・アフレック。謎のウィルスの蔓延で、多くの女性が死んでしまった世界。妻を失い、幼い娘と二人でサバイバル旅をするケイシー。希少価値の女性を狩る、みたいな連
菊地成孔の「映画関税撤廃」の中で、コンゴのキンシャサを舞台にした「わたしは、幸福(フェリシテ)」のアラン・ゴミス監督と対談してた。(この映画、凄くイイです。音楽も素晴らしい。)その中で、アフリカ・コンゴの作家、ソニー・ラブ=タンシについて触れて
◎「我が青春に悔いなし」黒澤明監督1946年の作品。噂通り、そんなに面白いものではなかったしかし、学生運動のモブシーンとか、見せ方は上手い。色々なところでサイレント映画みたいな演出があって、そこは面白かった。ルビッチとか好きだったンだろ
なんか、立て続けにサイレント映画を観ている。「カリガリ博士」ロベルト・ヴィーネ監督 1920年「雄呂血」二川文太郎監督 1925年「狂った一頁」衣笠貞之助監督 1926年「十字路」衣笠貞之助監督 1928年「滝の白糸」溝口健二監督 1933年衣笠つながりで、「地獄
ムスメたちとチャップリンの「独裁者」、観る。やはり凄い。最後の演説は、圧巻の一言。これが1940年の作品か…。「責任はワタクチにある。」って言うだけで、責任を取ったことが無い首相を持つ国も、気をつけないとねぇ。
黒澤作品研究、続く。◎醜聞 スキャンダル 1950年フランク・キャプラみたいにやりたかったのかなぁあまり、うまくいっていないような…。これと「白痴」の間に、「羅生門」がある、という不思議。志村喬、「生きる」の前哨戦みたい◎「どん底
最近の上映。◎「感染家族」イ・ミンジェ監督今が旬のパンデミック・ゾンビもの。ゾンビに噛まれて若返る事業を開始した家族意表をつく展開で、えらく楽しめた♬家族でキャーキャー堪能する。「新感染」LOVEも随所に感じられたなぁ。◎「
激突! 殺人拳」と共に、実は深作監督の「暴走パニック大激突」もレンタルしてた。次女と見る。もっと面白かった記憶があったのだが、正直、スマンです…。「狂った野獣」の方が良かったか…(似たような感じかな)籠城中に、「風と共に去
企画書の参考やら検証やらで、黒澤明映画を見返している。「姿三四郎」「一番美しく」「素晴らしき日曜日」「静かなる決闘」など。初めて見るものも、いくつか。「一番…」は、面白くなかった「静か…」では三船敏郎がお医者さん。だというのも、なん
昨日は「ダーティーハリー」と「ヘザース ベロニカの熱い日」上映。どちらも久々。「ハリー」は第一作。山田康雄さんの吹替版にて。ドン・シーゲルの演出は、やっぱ、タマランですねぇ「ヘザース」はブラックな学園もの。1988年の作品だそうで。「グリ
「それを、真の名で呼ぶならば 危機の時代の言葉と力」 レベッカ・ソルニット著「13坪の本屋の奇跡」 木村元彦著の2冊を買う。面白そう。浜田山駅前のサンブックスにて。ここ、なかなか、充実の品揃えなんですよ。「それを、真の
「七人の侍」と「ミッドサマー」を立て続けに観るという暴挙しかもムスメたちと映画館で観るのは、いつ以来だったか。「七人の侍」を大きなスクリーンで観られるという幸福。やはり、凄い作品。役者、演出、美術、脚本、音楽、撮影、何もかも素
○「家族を想う時」ケン・ローチ監督イングランドのニューカッスルで荷物配送する労働者。その過酷な労働状況。個人事業主とは名ばかりだ。家族も、どんどん疲弊していって…。ローチ監督は、優しく見つめるんだけど、なんせ、社会状況が容赦無いもので、なん
稲垣足穂。「一千一秒物語」。ショートショートの元祖といわれてるもの。奇妙でイイ。これはかつて読んでいて、それも良いのだけど、初めて読んだ、「黄漠奇聞」が面白かった。アラビアンナイトっぽい世界今、これを原作にして、漫画にしたりすると、