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2020年10月01日19:24

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罠猟師のドキュメンタリーやサイレント映画やウィッカーマンや。

◎「僕は猟師になった」村本勝監督

京都の、街と山の境界線あたりで、
運送業と罠猟師とを営む方が、主人公。
彼と家族を長期間に渡って追うドキュメンタリー。
イノシシなどを罠で捕らえ、
木の棒などで叩き、気絶させ、ナイフで命をいただく。
こんな生活もあるのか、というのが率直なところか。
ものすごい世界である。
が、自分で食べるものくらいは自分で、
というのは、確かに正しい生活なんだよな、とも。
しかし、ちょっと生半可な気持ちでは、
真似できないです。
山から滑り落ちて足を骨折した時も、
「曲がってしまうかもしれないけど、
野生動物と向き合う自分の、
それが自然な流れのような気がする。」
と手術をしない、という決断に至る考え方は興味深かった。
ここの家の息子さん、どんな大人になるのかな。


◎「港々に女あり」ハワード・ホークス監督

1928年のサイレント映画。
二人の荒くれ船乗りの友情物語&三角関係話。
二人の男を手玉にとる女の役にルイーズ・ブルックス。
彼女が超魅力的だった。
モノすご〜く高いところから水に飛び込む、
という芸を演じる女、ってどんな設定だウッシッシ
悪女なんだけど、イインだよなーハート
快作だったなぁ。

◎「ウィッカーマン」ロビン・ハーディ監督

クリストファー・リーが楽しそうに演じる呪われたホラー。
1973年もの。
公開当時、まったく無視されたけど、
のちにカルト映画として名高くなったという作品。
これって、今年のどうかしてる映画「ミッド・サマー」の
元ネタだったンだなぁ。
ケルトの島での不可思議な儀式と罠。面白かった〜。

◎「ニーベルンゲン」フリッツ・ラング監督

1924年のサイレント映画。
「ジークフリート」と「クリムヒルトの復讐」との前後編。
ホントにこの頃のサイレント映画の金のかけ方は半端ない。
もの凄く巨大なセットとエキストラの人間の数の多さexclamation
砦が焼け落ちるシーンなんかのスペクタクルっぷりも超絶。
ジークフリートがドラゴンと闘うのは知ってたケド、
フン族が出てきて、アッティラが…、
などという展開になると知らなかった。なにしろ凄かったです。

◎「ひまわり」ビットリオ・デ・シーカ監督

あのテーマ曲が流れれば、泣くよねぇ…。
1970年の映画。
ソフィア・ローレンはナポリの女。
マストロヤンニはミラノの男、という設定だったんだな。
戦争って…。
ラスト、去っていくマストロヤンニの無表情には、
また、やられた…(T_T)。
大学生の時以来の再会だったけど、この切なさは永遠ですね。

◎「サンライズ」F.W.ムルナウ監督

1927年のサイレント映画。
都会の女と浮気した旦那が、罪なき妻を殺そうとするが…。
こんな感じの物語だったのか、と驚く次第。
もっと別のものを想像してた。
これもまたセットが凄い。
街と遊園地を、ほぼまるまる作ったとかなんとか。
有名な嵐のシーンや遊園地のシーンもイイんだけど、
路面電車で街に向かう移動のショットが、
なぜだか記憶に残った。美しいショットだった。

◎「血を吸うカメラ」マイケル・パウエル監督

1960年の映画。
パウエル監督はバレエ映画の傑作「赤い靴」の監督だったりするけど、今回はサイコ・サスペンスもの。
このシリアル・キラーの話、
当時は受け入れられなかったとのこと。
相手を殺すところを撮影する、
スナッフ・フィルムをコレクトする主人公、
などというものを、
当時の社会は許容できなかったンでしょうねぇ。
今観ると、かなり刺激的で面白いのですが。
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